『ヒトラーに屈しなかった国王』

2020年07月24日

今年に入ってから、一度も映画館に行っていません。
きっと、映画好きな方々は、私と同じようなストレスを抱えているのではないでしょうか。
映画館に行きたい・・・。
今年は1月に市議選があったので、終わるまでは当然映画どころではありませんでした。選挙が終わった後も、片付けや、共産党議員団の新たな体制づくりとかに追われ、そしてすぐに3月議会。
その3月議会もコロナの影響で一般質問を文書回答のみにするような事態となり、その後は「不要不急の外出を避ける」事態・・・。
そのまま映画館に行けるような状況はなくなってしまいました。

5月末で緊急事態宣言が解除されても、出かけて良いとはとても思えず、そうこうするうちにまた感染者がどんどん増えてきて・・・。

Go To Travel がスタートしましたが、とても安全に出かけられるような状況ではありません。感染者が東京で366人、埼玉県で64人、全国で1000人に迫ろうというのが昨日の数字でした。小池百合子都知事は「このままでは幾何学数的に増えていく」と発言しましたが、何の策も打ち出していません。
今日、安倍首相は漸く記者会見を開いたようですが、何の策も打ち出してはいません。
このまま何の手立てもなく、感染者が増えていくのでしょうか。
政府の姿勢は本当に残念です。

・・・という状況の中、今最も安全な余暇の過ごし方は自宅でレンタルビデオを観るとか、後は本を読むとか、そんなことだと思います。

というわけで、我が家では自粛期間中に戻って、また夕食後の映画鑑賞を始めました。
昨日観たのは『ヒトラーに屈しなかった国王』でした。
確か昨年、映画館で上映していたと思います。
観に行きたいと思いつつ、観そびれてしまった映画でした。
2016年のノルウェー映画です。
1940年ノルウェーの首都オスロにナチスは侵攻しましたヒトラーの命を受けたドイツ公使は、国王にナチス・ドイツに従うことを求めました。
しかし国王はこう言って、ナチスの進言をきっぱりと断るのです。
「この国の行く末は密談で決まるのではなく、国民の総意で決まる」。
それから、はっきりとセリフを記憶していませんが、この国は民主主義の国であり、自分はこの国で初めて国民から選ばれた国王だと、そしてそのことを誇りに思っているとも言っていたと思います。
1940年の話です。
スゴイです(⋈◍>◡<◍)。✧♡

北欧の国々に対して思うのは、民主主義が本当に隅々までいきわたっているということです。
介護の分野ではデンマークとかスウェーデンとか、本当に素晴らしいと思っています。
なぜそんな素晴らしい施策ができるのか。
北欧の国々では特に冬など日照時間が非常に短く、その厳しい自然条件の中で農作物が育つ。それをみんなで平等に分け合うということが、北欧諸国ではごく自然に染みついている、それが当たり前の文化なんだと、ずいぶん前ですが学んだことがあります。
1940年に、国王がこの国は民主主義の国なんだとはっきりと口にすることができる国と、同じころ「天皇は神聖にして侵すべからざる」人だった国とは、「民主主義の礎」のようなところで大きな隔たりがあるのではないかと感じます。

ノルウェーは今までノーチェックでしたが、今度からもっと勉強してみたいと思います。