『ベルサイユのばら』

2022年07月15日

夜、テレビを付けたらNHKで『アナザーストーリーズ』という番組をやっていて、1970年代に大流行した池田理代子さん作の少女漫画『ベルサイユのばら』を取り上げていました。
『ベルサイユのばら』はちょうど私が中学生だったころに『マーガレット』に連載された作品で、ドンピシャ世代の私はどんなにハマったことだったか・・・💦
そうそう、高校1年生の時の世界史の夏休みに世界史年表を書いて提出という宿題が出され、私はこの作品を基にかなり凝った「フランスの歴史年表」をかいたというのも忘れられない記憶です(⋈◍>◡<◍)。✧♡

中学生の頃、お小遣いを貯めて買ったコミック版の『ベルサイユのばら』は、未だに本箱のすぐに取り出せるところに置いています。
中学生・高校生の頃は何十回と繰り返し読んだし、そのあとも結婚して子どもを持ってからでさえ何度か読み返したように思います。

アナザーストーリーズで語られていたのは、こんなお話でした。
『ベルサイユのばら』が連載された当時の1970年ころ、女性は20代前半で結婚して仕事を辞めて家庭に入り、家事・育児に専念するのが当たり前の時代でした。
女性が働くと言っても、お茶くみやコピー取り程度の雑用が当たり前だった時代。
結婚しても働き続けようと思うなら、夫の許可が必要でした。
そういう時代の中で女性でありながら男装し、しかも男性よりも強く、そんじょそこらの男性は太刀打ちができない「オスカル」という女性。
男性たちを従えて近衛隊長として働き、更に近衛隊長でありながら一人の「市民」として革命への参加を「意思決定し」行動する「オスカル」。
多くの女性が共感したのは「オスカル」という一人の女性の生き方であり、『ベルサイユのばら』が描いたのはフェミニズムだということした。

なるほどなぁと思います。
中学生・高校生の頃憧れたのは、マリー・アントワネットでも恋人のフェルゼン伯爵でもなく、歴史上の架空の人物オスカルでした。
オスカルのように強く、ちゃんとモノが言える人間になりたい。
オスカルのように、発した言葉をちゃんと周囲に受け止めてもらえる人間になりたい。
オスカルのように自分の進むべき道を、自己決定しながら生きていきたい。
あの頃抱いたワクワクは、確かにそういう思いだったような気がします。
なるほど!
こういう少女漫画にも影響されながら、自分の「今」があるのかと深く納得してしまいました(⋈◍>◡<◍)。✧♡