『宮本百合子全集」

2022年09月19日

我が家のパートナー君は終活にハマってます
私もパートナー君もついつい本を買ってしまう性格で、我が家の屋根裏部屋には当面読まないだろうけど捨てがたい本が大量に押し込まれています。
が、パートナー君はこの本を処分するのが最近の目標らしく、私の本まで大量に下ろしてくれています。
この家に引っ越してきて早21年。21年ぶりに日の目を浴びたのが『宮本百合子全集』です。

社会人になって一番最初のちょっと大きな買い物がこの全集でした。
というか、看護学校を卒業したもののまだ引っ越しもせず、学生寮で暮らしているうちに業者さんが行商に来て、玄関わきのホールでローン契約をしたことを今でもはっきりと覚えています。
せっかく買ったのに、全集は一冊一冊が大きくて重くて持ち歩くこともできません。
私の読書は通勤電車が中心だったので持ち歩くことのできない本は何となく敬遠してしまい、ほとんど開くこともないまま屋根裏部屋送りとなってしまったのでした💦
宮本百合子の作品を読みたいと思った時には、愚かなことに全集とは別に文庫本を買って読んでいました💦
パートナー君に「捨てるかどうか決めて」と言われましたが、社会人一年生でまだお給料も少なかった頃に、そのなけなしのお給料でローンを支払い、購入した全集です。
捨てるわけにはいきません。
それに宮本百合子の作品は、実はすごいのです。
宮本百合子は1899(明治32)年生まれで、亡くなったのは1951年です。
「貧しき人々の群れ」「道標」「伸子」などなど、貧困問題や女性・ジェンダーの問題などに目を向けた作品で、今も全然古びた物語ではありません。
むしろその時代の女性が私たちと同様の問題意識を抱えながら生きていた事実に驚き、励まされます。
つい最近知ったのは、宮本百合子が「フロレンス・ナイチンゲールの生涯」という本も出版しているという事実です。
読んでみなくてはと思います。
今更ですが、この全集を少しずつ読み進めようと思います(⋈◍>◡<◍)。✧♡