『戦史叢書』

2020年08月24日

今日は市立図書館で、図書館司書さんにお話を聞かせていただきました。

先日もお伝えしましたが、今回図書館に関心を持ったきっかけは、吉川市在住の西木暉さんが描いた小説『異国の丘へ』でした。
レファレンス係の方が気を利かせてくださって、『戦史叢書』を数冊、わざわざ書庫から持ってきてくださいました。
先日は書庫の写真だけ撮らせていただきましたが、今日は手に取ってみさせていただきました。

『戦史叢書』って、スゴイ本だと思いました。
例えば『インパール作戦』はそれだけで一冊の本になっていて、インパールに向けて○○部隊がどのルートでどんな風にインパールに侵攻していったのか、どんなふうに敗退していったのか、そんなことが丁寧に書かれているようでした。
詳しい地図もついています。
『沖縄方面海軍作戦』は、何月何日、特攻隊の誰が飛び立ったというようなことまで、全部記載されているようでした。
詳しく読んだわけではなく、さわりの部分だけ眺めたような感じですが、スゴイ本だということはよく分かりました。
1966年から80年にかけて、防衛相研究所が編纂したんですね。
終戦のときに日本軍は大切な資料を全部焼いてしまったのだと思っていましたが、いろんな具体的な資料が残っていたんだなぁと思いました。
燃やしてしまったのはきっと、重要機密に関わることだったんでしょうね。

こういう本があるからこそ、戦争を経験した方々の多くが亡くなってしまった今でも戦争の研究が進み、戦争に関する書物・テレビ番組などが作られるのだと思いました。
非常に重要な本だと思いました。

ネットで調べてみると、中古本のお店で取り扱っています。
全102巻で30万円代後半から50万円代で販売されています。
今日の司書さんのお話では、この本が全巻そろっているのは埼玉県でも県立図書館と吉川市立図書館、あともう一カ所あるようなお話でしたが、それがどこなのかはわかりませんでした。
何にせよ、非常に貴重な本が吉川市立図書館にあるということ、素晴らしいことだと思います。