医療のひっ迫をリアルに実感Σ( ̄□ ̄|||)

2022年02月14日

最近、母が入所している施設から頻繁に電話がかかってきます。

排便コントロールが非常に悪く、下剤を内服しても出なくて、最後には看護師さんに「摘便」で出してもらっているそうです。
「摘便」というのは、看護師が指で便を掻き出すというケアです。
母はその処置の後、少しの時間意識が消失してしまうという電話なんです。

便秘をすれば血圧が上がるし、摘便で便を出せば血圧が下がるので、急な血圧の低下に体がついていけないのかなぁと思いながら話をきいていたのですが。
そのあと嘔吐してしまうと聞き、しかもそれを繰り返しているので、「もしかしたらイレウス(腸閉塞)でもあるのかなぁ」と呟いてみました。
施設がすぐに採血をしてくださったのですが、その結果、昨年11月には正常だった血小板と赤血球が短期間で急速に低下していることがわかりました。
そして今日は血液が混じった、真黒な便だったとのこと。

いよいよ本当に腸管に何か病変があるのだろうと思います。
ジワジワと出血が続くような何か。

91歳だから何でも起こりうるし、いつ何が起きても全然おかしくないと思っているのですが、少なくとも何が起きているのかを明らかにしておかないと、施設もケアの方針が定まらず、結局施設に迷惑をかけることになってしまうと思います。
なので、精密検査を受けさせたいと思います。

ところが・・・(@ ̄□ ̄@;)!!
コロナの感染拡大中!!!
病院はどこもコロナ患者で手一杯で、通常の入院患者の受け入れは困難です💦💦💦

医療ひっ迫の現実、改めて身に迫ります💦💦💦

そういえば昨日の会議でも、コロナ患者を受け入れている病院の職員さんがお話をしてくださいました。
オミクロン株の感染拡大に伴い家族連れや小さなお子さんを連れて受診するケースが増え、病院では対応する職員を増やしているそうですが、寒い中外で長時間待たせてしまう現状とのことです。
1月の第2週から2月の第1週の間に受診件数は1.5倍、590件増え、陽性率は48%。
高齢者の入院が増え、コロナの入院患者の平均年齢は63歳。ワクチンを3回摂取した人の入院も増えているとのことでした。
高齢の感染者が重症化し退院させることができないため、一般の入院患者の受け入れが困難となり、救急車を受け入れてもそのあと入院させることもできないことから、救急車の受け入れも制限せざるを得ない状況と 、とっても生々しいお話でした。

そういう状況の中で母が入院できないのも仕方がないと思うのですが、母以上に緊急性が高く、今すぐ対処しなければ命にかかわるというような救急患者さんはいったいどうしているのだろうと思うと、とても胸が痛みます。
お話をしてくれた職員の方は、「政府がもっとコロナ対策の見通しをもって取り組んでいたら、こういう事態は生まれなかった。この状況を作り出した政府の責任は非常に重い」と話してくださいました。
本当にその通りだと思います。
感染が落ち着いていた昨年秋、政府はいったい何をしていたのでしょうか。
新型コロナウイルスが変異しやすいことはとっくにわかっていたわけで、ウイルスは弱毒化しながら感染力を高める方向で変異していくことも十分わかっているはずのことです。
それならば、感染は更に更に拡大するだろうと予測し、その時に第5波のような医療のひっ迫を起こさないようにどうするか…対策をとることはできなかったのでしょうか。

非常に疑問に思います。

今月4日のしんぶん赤旗の1面、ご紹介します。