吉川市にもPCR検査センターが漸く設置されます

2020年05月15日

昨日の臨時議会の後、議会全員協議会が開催され、市の新型コロナウイルス対策についての説明がされました。
その中で明らかになったことの一つに、PCR検査センターの設置があります。
テレビでも新聞でも遅れているとさんざん指摘されてきたPCR検査です。

私の友人は、はゴールデンウィーク中に39度もの熱を出しました。
県民健康センターに電話相談し、ある医療機関を紹介されたそうです。
しかしその医療機関に電話をすると、「熱のある患者さんの受診はお断りしている」と、受診拒否をされたそうです。
再度県民健康センターに電話をすると、今度は民間の検査会社を紹介されました。
しかしそこに電話をすると、
  • 37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状を有し、
  • 入院を要する肺炎が疑われる者
  • 新型コロナウイルス感染症患者の接触歴の有無

等の検査の要件を読み上げられ、「該当しない」と電話を切られたそうです。
どんなに不安なゴールデンウィークだったことでしょう。

女優の岡江久美子さんも、乳がんの放射線治療を受けて間がなく、どう考えてもハイリスクなのに自宅で様子を見るように指示をされました。
検査を受けられたのは、状態が急変して人工呼吸器を装着してからだと報道されています。
一昨日報道された、28歳の力士の死亡ニュースも本当に胸の痛む報道でした。
38度代の熱を出し、糖尿病の持病があり、ハイリスクだったにも関わらず、保健所への電話も通じず、受け入れてくれる医療機関も見つからず、早期検査・治療を受けることができなかったとの報道です。

必要な人が、検査すらも受けられないような状況は絶対にすぐに改善されるべきだと思います。
熱を出して、感染の疑いがあるのに放置され、ただただ不安にさらされるような状況も改善されるべきだと思います。
検査センターの設置は、こうした状況の改善につながるものと、嬉しく思います。
医師や看護師の皆さんが、命懸けでそこで働いてくださることに心から感謝いたします。

センターは吉川松伏医師会の協力で設置され、今月中には開設予定です。
週に2回、午後1時半~2時半、1日10件のPCR検査が可能となるとのことです。
開設される検査センターは民間検査会社を利用するため、結果が出るまでに2~3日かかるということで、そのため軽症者を対象とした検査センターになるとのことです。
重症化するリスクの高い方や症状のある方は、草加保健所の帰国者・接触者センターに電話相談し、検査を受けるという形になるそうです。