喪主は誰が務めるべきもの?

2022年02月26日

看取りというのは本当に大変なことだと、改めて思います。
病院から急変の連絡を受け、大急ぎで病院に向かいながら信号停止の間に姉やパートナーや息子たちに急変を知らせ💦
病院で亡くなったことを確認すると、大急ぎで自宅に戻り最期に着る着物を用意し💦
その間に葬儀屋さんに電話をして、葬儀屋や寝台車の手配をして💦
そしてまた着物を抱えながら大急ぎで病院に戻り、看護師さんと一緒にエンゼルケアをさせていただき💦
しかもこれは想像だけど病院では次の入院患者さんが控えていて、できるだけ早くベッドを空けなければならない様子で💦
そうこうするうちに葬儀屋さんが迎えに来てくださって、寝台車に運ばれ💦
看護師さんとドクターが見送ってくださる中で出発💦
そんな中でも元看護師の私にエンゼルケアを手伝わせてくださって、着物を着せるのを手伝ってくださった看護師さんには心から感謝です。

そんなドタバタな中でこまごまと姉と連絡を取り💦
姉と最も揉めた・・・というほどでもないけど、意見が食い違ったのは「喪主を誰にするのか」という話でした。

正直なところ、私は母の晩年を支えたという自負を持っています。
それに母のお金をこの数年、ずっと管理しているのは私です。
が姉には姉の考えがあると思うので、念のため喪主を誰にしようかと意見を聞いてみました。
姉の意見は私のパートナー君でした。「一番年長だし」と。
いやいやパートナー君は仕事が忙しく葬儀会社から何かと連絡されても対応自体が難しく、どこから考えても無理。
そもそも私たちの親の喪主を頼まれても困るでしょう、それなら私がやりますと話すとそれなら姉のパートナーをとの姉の意向。
いやいや、姉のパートナー君だって今ここにいるわけでもなく、葬儀会社との細やかなやり取りを相談されても困るでしょうと話すと、葬儀なんて全国どこでも同じだと、どこにいようと喪主くらいはできるというような姉の意向でした。

恐らく姉の気持ちの中にあったのは、喪主は男性が務めるべきもの。
男性がどうしてもだめならば長女⇒次女の順番であり、次女の私が務めるような話ではありえない、そんな気持ちが感じられました💦
実は姉とは3年前、伯母が亡くなったときにも少し揉めたのでした。
うちの家系は神道なのですが、玉串奉納の際親族が順番に名前を呼ばれるのですが、その時パートナーの名前がまず呼ばれ、私は「他何名」と位置付けられてしまうのです。
私にとって伯母は高校時代の3年間を一緒に過ごした人であり、私にとってはかけがえのない人なのに、なぜパートナーの名前が呼ばれて私はその他大勢の一人に位置付けられてしまうのかどうしても理解できず、「雪田きよみ」と呼ばれたい、パートナーはその他1名だと主張したところ大顰蹙を買ってしまったのでした💦

なぜなんだろうかと不思議に思います。
パートナー君の身内が亡くなったのならパートナー君が主役で私は「その他大勢」、当然だと思います。
でも私の大切な身内が亡くなったのなら、主役は当然私です。
そんな当たり前のことが通用しない、通用させない発想に驚きを感じています。
学生時代の私の友人は「オンナの敵はオンナ」とよく言っていましたが、本当にその通りだと思ってしまいます。
自分の親が亡くなったのになぜパートナーに喪主をお願いしなくてはいけないのか!!!
そこから変えなければ、ジェンダー平等社会などありえないと心から強く思う私です。

あ!喪主の話に戻ります。
葬儀屋さんに喪主を誰にするべきかと相談したところ、近くにいて、葬儀会社が何か相談した時に即座に対応できる人にするべきだと言ってくださいました。
それなら私かパートナーのどちらかになると思うけどどう考えたらよいのかと相談したところ、「妻の親の喪主を任せられた男性はとても困る」と言ってくださったので、喪主は私にさせていただきました。
気持ちがすっきりとしました(⋈◍>◡<◍)。✧♡