埼玉県、PCR検査対象拡充へ

2021年02月06日

埼玉県の大野知事は一昨日、「県の保健所管内にある医療機関の従事者や新規入院患者が約12万5000人、県所管の高齢者入所施設の職員や新規入所者が約7万人、計19万5000人を対象に、2月中旬から3月末に集中的にPCR検査を実施する」と発表しました。
1月15日に発表した12市のみの高齢者施設職員を対象とするPCR検査実施ということから、対象が大きく拡充されました。
県内の政令市・中核都市(さいたま市・越谷市・川口市・川越市)を除く全県の高齢者施設と医療機関の職員だけでなく、新規入院患者と入所者も対象となったということです。
この発表の前日、3日には吉川市議会と吉川市もPCR検査対象を拡充する要望書を提出しました。
吉川市だけでなく、三芳町も町長と議会の両方が拡充を求め、訪問介護事業者からも要望が出されているとの報道もありました。
多くの県民の声が届き、施策が拡充されたことを心から嬉しく思います。

医療従事者と新規入院患者さんも対象とされたことも大切なことだと感じます。
戸田中央病院のクラスターは、職員・患者あわせて324人(2月1日現在)で、国内最大級のクラスターと報じられています。
近隣の神経科病院でもクラスターが発生し、感染者数は2日現在94人と報道されています。
医療機関と介護・福祉施設のクラスターをどのように防いでいくかは重要なカギであり、県の新たな施策は本当に大切なことだと思います。

一方で、吉川市議会が要望した障がい者施設職員と訪問系・通所系介護職員へのPCR検査は拡充されませんでした。
とても残念です。
確かに訪問系介護は大きなクラスター発生にはつながりにくいものだと思います。
でも万が一職員が感染していて、在宅療養者に感染させてしまったら、どうなるのでしょう?
今、この医療がひっ迫している状況の中で、万が一感染したときに入院することができるでしょうか?
在宅療養者は独居や高齢世帯の方も多く、若い世代の家族と同居している方でも、その家族に特別に専門的な知識があるわけでもありません。
そして、病院や施設のように専門家の監視の目が行き届いている状況でもありません。
気づかないうちに重症化してしまい、気づいたときには・・・なんてことも十分考えられることだと思います。
訪問系介護職員へのPCR検査は、在宅療養者の感染を防止し、命を守る意味で必要だと私は思います。

三芳町では障がい者施設や訪問系・通所系介護事業者へのPCR検査を町のコロナ対策として実施するよう、共産党町議団が市長に要望したそうです。
上尾市では65歳以上の高齢者と基礎疾患を持っている人、BMI30 %以上の肥満の人を対象に、PCR検査費用の助成を始めるそうです(検査1回25,000円中2万円を補助して、自己負担は5,000円)。
こうした自治体独自のコロナ対策を、吉川市でも追及していかなくてはいけないのだと思います。
3月議会の一般質問、ますます重要性を増していると感じます。

しっかり頑張ろうと思っています。
みなさま、ご意見をお寄せください。
どうぞよろしくお願いします。