学校給食費の無料化を

2022年08月19日

今日は日本共産党の埼玉県全県議員会議でした。
午前中は「行政のデジタル化と自治体が抱える課題」について、塩川鉄也衆議院議員のお話、午後は「学校給食無料化の運動と議会論戦」について群馬県議の伊藤祐司さんの講義でした。

驚いたのは、群馬県では14市町村で学校給食の完全無料化、15市町村で一部助成を実施していて、35市町村の中で未実施なのは6市町のみ。
しかも人口22万人の太田市が今年10月から中学校の給食の無料化、来年度からは小学校も含めて完全無料化を実施することが決まっていて、他にも2つの市町の議会で全会一致で無料化の請願が採択されているそうで、残るは前橋市と高崎市とのお話です。
保守王国と言われる群馬県で、学校給食の無料化がここまで広がっている事実にとても驚きを感じます。

リーマンショックをきっかけに給食費を滞納するお子さんが増え、中には給食の時間になると図書館に行こうとするお子さんが現実にいるという状況の中で、南牧村が「子育てへの直接支援のシンボル」として打ち出したのが給食費の無料化だったそうです。
「これだ!」と思った伊藤さんは、2011年の県議選のメイン政策として打ち出し、選挙を戦ったそうです。
そしてこの政策は党派を超え、他の党派からも「政策に掲げて良いか?」と問い合わせが来て市長選の公約に掲げられたり、新婦人と懇談中に突然市長が「やります」と言って職員がびっくり仰天したり・・・そんなことが全県で繰り広げられながら、広がっていったみたいです。
その背景には、こうした子育てへの直接支援、住民としては誰でも受け入れられる政策で、高齢者のみなさんだって歓迎するような政策であること。
また職員の中にも「実現させたい」思いがある・・・。
そんなお話でした。

憲法26条には「教育はこれを無償とする」と掲げられていること。学校給食法第2条には「学校給食は食育である」と定められていること。
特に第2条の4~6は平成27年の改正で盛り込まれた項目で、そこに書かれていることは
4.食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについての理解を深め、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。
5.食生活が食に係る人々の様々な活動に支えられていることについての理解を深め、勤労を重んずる態度を養うこと。
6.我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること。とあり、これは教育そのものであること。

子育て世代の貧困化、働く母親が増えている中で、学校給食の「食育」の役割は非常に大きくなっている・・・。
そんなお話でした。
伊藤さんのお話はとても前向きで生き生きしていて、なんだかすごく励まされました。
吉川市、そして埼玉県もそんな風になっていくといいなぁと思いまず。
私も実現に向けて、頑張りたいと思います。

家に帰って群馬在住経験のあるパートナー君にこの話をしたら、なんとパートナー君と伊藤さんは友人だったと知り、とっても驚きましたΣ( ̄□ ̄|||)