岐阜に行ってきました

2019年11月22日

先週末は、岐阜に行ってきました。
老人保健施設に入所している母のところに細々とした用事があり、どうしても行かなくてはなりませんでした。

老人保健施設を利用しているので、施設の特徴がら自宅と施設を行ったり来たりする入所者が多く、母のように長期的に入所している人は少ないのだと思います。
母は「みんな家に帰るのに、私だけ帰れない」「私はここに捨てられた」「家に帰りたい」と訴えます。
入所する前には、一時は吉川の私の自宅で数週間を過ごし、同じ方言を話す友人が近くにいないことを嘆いて、「こんな所にはいられない!」と岐阜に帰って行ったことはすっかりと忘れています。
岐阜の田舎とは環境の違う私の家では、認知症が悪化して行方不明になって大変だったことももうすっかりと忘れています。
今の施設を見たときに、同じ入所者の中に知り合いもいて、同じ方言で話せる人たちに囲まれて、本当にホッとしたことももちろん忘れています。
・・・まいったなぁ💦
何かと母を気遣い、面倒をみてくれた伯母ももういません。
借家だった母の家も、もうとっくに処分してしまいました。
「埼玉に来る?」と聞くと、「絶対にそんなところには行かない!」と言います。
・・・じゃぁ、どうしたらいいの?

本当に、まいっています💦

楽しかったこともありました。
4月に伯母が95歳で亡くなって、これまで自分の家のように自由に寝泊りしてきた伯母の家がもう使えなくなって、今回は県境を挟んだ長野県の阿智村、昼神温泉に宿泊しちゃいました。
そして早朝、昼神高原のご来光を見に行ってきました。
寒かったけど、とっても綺麗で感動でした。

それから車を出してくれた友人がいて、飛騨市にも立ち寄ってきました。
以前、憲法サロンの企画で『ハトは泣いている』という映画を観ました。
今年愛知トリエンナーレの「表現の不自由展」が話題になりましたが、数年前東京で開かれた「表現の不自由展」で問題視され展示を拒否された中垣克久さんの作品が展示されている飛騨文化交流センターの「中垣克久彫刻庭園美術館」。
ずっと行きたいと思っていたのですが、漸く行くことができました。
表現の不自由展で問題視された作品は、アメリカに追従し右傾化する安倍政治を鋭く批判するものでした。
でも、彫刻美術館の作品は活き活きと大らかに音楽や人生を楽しむ人間が描かれていて、見ていてとっても気持ちが良いものでした。

岐阜、そして長野には素晴らしい名所がたくさんります。
今度から「泊まるところが無くなった」という状況を逆手にとって、こうした小さな楽しみも大切にしようと思います💕