思い込みのなせる業(@ ̄□ ̄@;)!!

2021年11月09日

昨日はとっても驚くようなことがあり、ただただびっくりして、なんでこんなことが起きたのかと思うと笑いが止まらない・・・、そんな夜を過ごしていました。

何が起きたのかというと、母がこれまで暮らしてきた岐阜の市役所から通知が来たのです。
通知自体は「更新の申請をしていた要介護認定の結果が出たのでお知らせします」というようなもので、特に何でもなかったのですが、添えられた文書は驚きのものでした。
母の名前の横に「ご遺族様」と書かれ、「お亡くなりになられたとのことで、悲しみの中のご遺族様に通知書をお送りするのは大変心苦しい」と添えられていました。
え~~~っ!!!死んでたの????
っていうか、一体いつ???
っていうか、別に生きてますけど💦💦💦

何でこんな通知が来たのだろうとさんざん考えて、まぁ90過ぎの人がいなくなったら「死んだ」と考えても全然普通だと、怒る気にもなれず・・・。笑いが止まらず💦
それにしても住民票がただ移動しただけなのか、それとも亡くなったのか、住民台帳を調べればすぐにもわかるような話を調べもせずに、亡くなったと決めつけて通知を送ってきちゃうのは、ちょっと凄すぎるかも・・・💦
これこそまさに、思い込みのなせる業。

封筒を開いたのが夜中だったので、今朝になってから先方に電話をしてみました。
認定審査会が開かれたときには既に住民票を移動していたので、資料に「資格喪失」と記されていて、それを見た職員が「死んだ」と思い込んで通知を送ってしまったというような説明でした。
初めからそう思っていたので、「やっぱりね」と思っただけですが。
先方から改めて、部長と一緒に謝罪に伺いたいと電話をいただいて、またまたびっくり(@ ̄□ ̄@;)!!
だって、片道5時間。新幹線を使って二人で来るとしたら、一体いくらかかるのか💦
それこそ税金と時間の無駄遣いなので、その話はお断りをしました💦

ただ、私からもお話をさせていただきました。
そもそもなぜ、今回私の母が「資格喪失」になったのか。
それは埼玉に転居して住民票を移動したからだけど、ではなぜ転居しなくてはならなかったのか・・・。
公立の老健施設に入所し、当初は「いつまでいても良い」という方針だったけれど、施設の経営立て直しのために方針が変わり、長期入所者に退所が求められたこと。
もちろん、本来老健施設は3カ月でベッドを回転させていく施設なので、それ自体は当然の方針であり、何の異論もないこと。
ただ、退所を求められても転院先はどこにもなかったという事実。
私が住む吉川市では要介護1~2でも必要な人は特養入所の申請ができるし、申請すればほぼ入所も可能。
しかし岐阜では特養はいっぱいで要介護3にならなければ入所申請すらできないし、晴れて要介護3になって申請しても簡単には入所できないという事実。
母も要介護3になって入所の申し込みはしたけれど、施設からは要介護4~5にならなければ、そして何年も待機しなければ入所は無理だと言われた事実。
住み慣れた地で最期まで暮らしたいという母の願いを踏みにじる様に、埼玉に連れてくるしかなかった事実。
小規模特養に入所申請しようと思ったとき、申請の条件は住民票が市内に3カ月以上置かれていることが条件と知り、母の身柄だけではなく住民票まで移動せざるを得なかったという事実。
岐阜の特養は入所待機者がいっぱいで要介護1~2では申請すらできないことも、何年も待機しなければ入所できないことも、結局は施設数の深刻な不足が原因。
しかし現実には、高齢化率が高く若い人がいない中で施設だけを増やすわけにはいかないという状況。
市だけの問題でもないし、県だけの問題でもなく、結局は国の介護保険施策の在り方の問題。
そういうことをすべて考えあわせた時、介護保険制度の不十分さの中で転居を余儀なくされる高齢者もいることを理解してほしい、90代の人が「資格喪失」と書かれたらみんながみんな死んだわけではなく、どうにもならない事情の中で住民票を移動させ「資格喪失」になった人もいるのだと理解してほしい。

そんな話をさせていただきました。
担当課長さんはとても良い方で、話をちゃんと聞いて下さる方でした。
私が訴えたことを概ね受け止めてくださった印象で、とても安心しました。
結局は介護保険制度が不十分なんだと思います。
国民のニーズにこたえた制度になっていないんだと。
そういう声がもっと大きな世論になっていけば良いのだけど。
自己責任が求められる社会の中で、そういう世論の形成自体が難しいという事実がまた歯がゆいです💦