文化芸術基本条例に沿った演劇事業の展開を

2022年03月23日

3月議会には『吉川市文化芸術基本条例』が提案され、全員一致で可決しました。
条例は文化連盟のみなさんなど市民の意見も反映された素晴らしい内容の条例で、職員のみなさんのご尽力に深く感謝しています。
素晴らしい条例がつくられたからこそ、改めて市の演劇事業の在り方に疑問を感じています。条例の中には、

第2条 文化芸術施策の推進にあたっては、文化芸術に関する活動を行うものの自主性及び創造性が十分に尊重されなければならない。
第5条 文化芸術活動を行う団体は、自主的かつ主体的に文化芸術活動の充実を図るとともに
云々と記されています。

一方で市の年度予算にも舞台公演負担金として300万円が計上されています。
来年度は基本的に新たなメンバー募集はせず、今年度コロナ禍で延期となった舞台を上演する予定とのことでした。
しかし、「文化芸術活動を行うものの自主性及び創造性」ってどういうことでしょう?
「自主的かつ主体的に文化芸術活動の充実を図る」って、どういうことでしょう?

市が広報でメンバーを公募し、指導・共演する団体を決め、練習会場を確保し、チケットをつくり販売し、次年度の課題まで見つけるという事業の在り方が、果たして「自主的・主体的」と言えるでしょうか。
文教福祉常任委員会で私がそのような主張をしたところ、他の議員から「逆に自主性が発揮されている部分はありますか?」というような質問が出されました。
市の答弁は、「事業に応募いただいた時点で、自主的に演劇に触れたいと考えていると思う」「稽古も、市が設定した日程以外にも自主的な練習を要望する方もいらっしゃる」「一生懸命取り組んでいる」など、自主性が発揮されているとのでした。
それはもちろん、その通りだと思います。
でもそれが本当に、条例に記された「自主的・主体的な文化芸術活動」なのでしょうか。

決して市の演劇事業の参加されているみなさんが「自主的」じゃないとか、そんな話をしているのではありません。
これまで市は何年も演劇事業に多額の予算をかけてきました。
参加されているみなさんはリピーターも多いと聞いています。
自主的・主体的により良く演じられるようになりたいとの向上心も持ち、取り組んでいらっしゃると思いますし、その事実には敬意を表したいと思います。
だからこそいつまでも市が抱えるのではなく、せっかく参加してくださったみなさんに吉川市に演劇の花を咲かせていただくように、手放していかなくてはいけないと思うのです。
賛同してくれる人々がいて、参加してくださる人々がいて、そこに多額の予算をかけてきた以上、今度は「演劇事業に取り組んだ」という実績だけにとどまらず「市民の劇団が生まれ・育ち・定着する」ことを目指すべきだと思うのです。
これまで通りの事業を続けていたら例えば市長が代わったとか、市の方針が変わったとしたら、それで終わってしまいかねないと思うのです。

市に演劇の花を咲かせるためには「自主性及び創造性」「自主的かつ主体的」な活動となるように、市の事業の在り方を見直すべきだと思うのです。
演劇を観るのは大好きです。
だからこそ、そう思います。