新型コロナウイルス、吉川市の感染者数10人に

2020年07月14日

今日、吉川市内に在住する方4名の感染が確認され、吉川市の感染者数は計10名となりました。
20代30代の方が3名なので、東京都の20代30代が多いという情報と一致しています。
でも60代の方も発見されていて、やはり必ずしも若い方々に感染が広がっているというだけでは済まされない、無症状の感染者を通して年配の方々にも広がっているだろうという予測も、やはり吉川にも当てはまるということだと思います。

今のままだと、感染は広がる一方ではないでしょうか。
間もなく、多くの人々の反対や不安の声をよそにGO TOキャンペーンが始まろうとしていますし、政府は何ら手立てを打とうとしていません。
菅さんと東京都知事の小池さんは、責任のなすり合いのような記者会見を続けています。
責任をなすり付け合うのではなく、国民のいのちとくらしを守る立場で本気で考えて欲しいし、国会を再開して対応策をどんどん打ち出していくべきなのではないでしょうか。
政府の方針は「経済を回す」。
誰が感染しているのかもわからない状況で、でも確実に感染は広がり、そして、感染予防は自己責任と言われているように思います。
GO TOキャンペーンも実施するけど、自分で地域の感染状況を見ながら判断して行動しろとのこと。
でも、その地域が感染が広がってないから感染の心配がないということにはなりません。
そこに行くまでの道中や宿泊施設に、症状のない感染者がいない保証はどこにもありません。
経済を回す方針を貫くのなら、そのための感染対策をどのように行うのか。
国民が安心して買い物や飲食店や観光地に行くために、国は何をするのか。
ちゃんと明らかにして、対応するべきだと思います。
何もしないで経済を回す、それは一歩間違えると国民のいのちを経済のために投げ出すような話にならないでしょうか。
政府の姿勢に、大きな不安を感じます。

吉川市では5月、吉川松伏医師会のご尽力のもと、PCR検査センターが設置されました。
ウォークスルー方式の施設で、鼻腔粘液を調べる形での検査が実施されています。
週2回、火曜日と金曜日の午後1時半~2時半に開設されています。

実はこのPCR検査センター、「自家用車での来場に限定する」とされています。
開設後まもなく、1人の市民の方からお電話をいただきました。
「年をとって運転免許証を返納してしまい、車のない人はどうやって行くんですか?と。
大事な指摘だと思いました。
私は6月議会の一般質問で、この問題を取り上げ、質問しました。
市の答弁は「自家用車での来場が困難な方については、かかりつけ医から保健所に相談している」との答弁をいただきました。
それで、少し時間をおいてからでしたが草加保健所に電話をして、聞いてみました。
吉川市のかかりつけ医の先生からこのような相談があった場合、草加保健所ではどのように対応しているのですか?と。

草加保健所からは「吉川市と調整して、明日答える」というのが最初の答弁で、「はて?」と思いました。
そして翌日、わざわざご丁寧にお電話をくださったのですが、その答えは「最寄りのPCR検査を実施している医療機関に紹介している」というものでした。
そこまでどのような手段で行くかについては、関知していないということでした。

それで良いのでしょうか?
症状があり、PCR検査が必要とされる人が自家用車がなかったら全くフリーに、自分でタクシーを呼んで、あるいは公共交通を使って検査実施医療機関に行って良いのでしょうか?
感染疑いであることも告げずに、タクシーや公共交通を使って良いのか。
逆に、感染疑いであることを告げたうえで、乗せてくれるタクシーや公共交通があるのかどうか・・・。

私はこうした場合に備えて、市がタクシー会社と契約を結ぶべきだと思います。
そして、そういう方を医療機関まで運んでいただく。そしてその費用やタクシーの消毒、運転手さんの危険手当などを行政が負担する・・・。
そういう仕組みを作るべきだと思います。
そうしなければ、検査センターまでの交通手段がないために、またその交通費が高すぎるために受診できない人が生まれてしまうのではないでしょうか。

これは先月、議会全体で中原市長に対し要望書を提出したときに、私たち共産党議員団が要望した問題の一つです。
こうした問題も今のうちにしっかりと解決していただいて、もっと感染者が増えてしまった時(増えないに越したことがありませんが)、対応できるようにしていただきたいなぁと思っています。