物流センターの住民説明会

2021年06月23日

数日前の話になってしまいましたが、きよみ野5丁目に隣接する地域に大型流通倉庫が完成し、先週土曜日、住民説明会が開催されました。

冒頭、専務取締役さんは「住民のみなさんとコミュニケーションをとりながら、皆さんにとっても何らかの形でお役に立てるよう、住民のみなさんと共存していきたい」と挨拶されました。
これまで説明会は2回開催されました。
その中では、住宅街を大型トラックが走行することについて交通安全上の不安や、特に通学時間帯に通学路をトラックが出入りするという、通学路の安全問題などが不安要素として出されました。
また24時間トラックの出入りがあるということで、夜間の騒音や照明、騒音などについても不安の声が寄せられました。
これまで田園だったところに倉庫ができるという景観の変化について、とても残念だというかなり厳しい声も出されていました。

こうした問題に対して説明会では、車両の出入りついては登下校時間帯だけでなく営業時間中は出入り口にガードマンを配備することや、トラックは住宅街は通らず幹線道路を通るように社内教育を行うことなどが説明されました。
住宅街にや照明などにも配慮が見られ、住宅街側に植栽を植えることや、夜間の照明が住宅街に影響しないような建物の向きなども考えられていました。
専務取締役さんは「ここにうちの会社があって良かったと言っていただけるような事業所になりたい」というような趣旨の発言もされていました。
そのお気持ちは、きっと本当なんだろうなぁと感じました。

それでも、これまで田園風景だったところに倉庫が建ったという景観の変化はとても大きく、個別にお話を伺うととても落胆した様子が伺われました。
私もそうですが、吉川に引っ越してきた方の多くは豊かな田園風景、ウシガエルの鳴き声、自然の豊かさ、そして都心からそれほど離れてもいないというところに魅力を感じられた方が多いと思います。
きよみ野はちょっとおしゃれな感じもある閑静な住宅街で、そのすぐ隣に田園風景が広がる・・・。
これは相当な魅力でした。
それが流通倉庫に変わり、24時間365日トラックが行き交う風景に変わるということへの戸惑いの大きさはよく理解できます。

改めて、農業政策の重要性を感じます。
今回の流通倉庫の建設は決して市の政策によるものではなく、事業者と地権者との合意によるものと聞いています。
しかし担い手の確保をはじめとした農業政策が充実していれば、地権者は農地を手放したりはしないと思うのです。農家の方が、農地を手放すことのない農業政策が必要だと思います。
このところ農業の勉強を続けていますが、しっかり勉強をして、政策提案ができるようになりたいと強く思っています。