私たちの暮らしへの影響は非常に深刻です

2020年04月19日

新型コロナウィルスの感染が広がり、緊急事態宣言は全ての都道府県に拡大されました。日々報道される感染者数や医療現場の報道は、本当に深刻だと感じます。
そして、私たちの生活には益々の自粛が求められています。
一方で本当に多くの方が様々な面で困っている、その状況の深刻さも実感しています。

今日声をかけてくださったのは、中学生のお子さんを持つお母さんでした。
子どもの学力と体力の低下が本当に心配とのお話でしたが、その内容を詳しくお聞きすると、確かに本当に大変な事態なのだと思いました。

部活に本当に熱心に取り組んできた、中学校生活。
その集大成である、おそらく6月ころに開催される夏の大会が、今年は開催できないのではないか。
もし開催できたとしても、この間練習もできなかった中で、万全の状態で臨める大会ではあり得ない。
今までどんなに辛いことがあっても、家族みんなで励まし合いながら支え合って来た、その集大成の試合がどうなるのかわからない状況。
こうした地域の大会が積み重ねられる中で、優秀な選手が選抜されていく。
この学年はコロナの影響で万全な状態での大会もできず、その結果本来なら選抜チームに選ばれていくような優秀な選手が埋もれてしまうのではないのか?
そして、高校受験のために受けておかないと志望校を絞ることもできない北辰テストが実施されない。
志望する学校に学力が見合うのかどうかも判らないまま、そして学力を伸ばすための環境も十分に保障されていない。
休校の間の学習も、取り戻せるのだろうか?
いつか大人になった時、「あの世代はコロナがあったから、学力低いけどしょうがない」みたいな評価をされるようなことにはしたくない。

そんなお話でした。
話てくださったお母さんの気持ちは、とてもよくわかりました。

もう一つ、別の話です。
国家資格を取るための勉強をしているという方。
詳しい試験の時期は確認しませんでしたが、年明けには試験があるのだと思います。
でも、学校が閉鎖していて実習ができません。
国家試験の科目の中には実技もあるのに、その実技を磨くことができません。
おまけに、来春の就職の内定もどんどん取り消されています。

「来年就職を迎える若者は大変だ!」「かわいそうだ!」そんな、他人事のような発言では済まされない現実があるのだと、心から思います。

Facebookで、「いっそのこと、この機会に日本も欧米諸国のように年度初めを9月にしたらどうか」というコメントを見かけました。
本当に、そんなことを真剣に考えなくてはいけない状況に来ているのではないかと感じます。