第63回越谷メーデー

2023年05月01日

第63回越谷メーデーに参加しました。

今年は各参加団体からの報告が行われ、様々な組合の現状を知ることができました。
教職員では8時間労働が守られず、残業手当がゼロ。欠員がいっぱい出ていて、当然いるべき教員がいない。
産休・育休の補充が来ない。
働き方があまりにも厳しすぎる。
教職員のブラックな状況はあまりにも知られていて、遅くまで残業しないように厳しく言われているので、5時にタイムカードを押してそのまま仕事をしたり、部活指導が5時以降は「クラブチーム活動」と名前が買えられたりしているとの報告がありました。
物価が高騰し、母子家庭や非正規労働者も増えている。
子どもの貧困は7人にひとりと言われる現状。給食費を滞納するご家庭には、先生が子どもに督促状を手渡している。
とても苦しい思いで渡している。
(偏見かもしれないが)セレブが多く住んでいると思われる品川区でさえ、給食費は無償になった。
ぜひ、無償化を実現してほしいとの訴えでした。

建設労働者の方からは、見積もりを出してすぐに着工するなら問題はないが、1~2か月後に着工しようとすると材料費が値上がりしていて、見積もりした額では赤字になってしまうというお話がありました。
それでも自分で出した見積もりには責任を取るしかないので、涙を呑んでその額での工事を実施していると、切実な物価高騰の影響が語られました。

教習所の労組からは、教習所の仕事は長時間勤務の上に残業ありきの低賃金だというお話が語られました。
その教習所ではあまりにもひどい労働実態から、60年前に労組が結成されたそうです。
労働組合があるおかげでの恩恵があり、例えば有給休暇はその職場では全員が毎年20日、ちゃんと使えているとのことでした。
また受講者の方と車に乗る時間という意味だと思いますが、一般的な教習所では8時間と定められているそうですが、そこの教習所では7時間に設定されているそうです。
労働組合の大切さを改めて学びました。

労働者の8~9割は中小零細企業で働いているとのこと。
そこで働く人々の暮らしに光を当て、賃金を上げなくては。しかし賃金を上げない会社だけを責めても賃金は上がらない。
賃金が上がる仕組みを、国が責任をもって作るべきだとの訴えもありました。

それぞれが働く立場からしっかりと政治を見つめていて、学びの深いメーデーとなりました。
ありがとうございました。
写真は抽選会の様子と、この間の市議選で当選した3人の越谷市議&一緒に参加した松伏の吉田町議です。