第56回吉川市母親大会

2022年12月11日

吉川市の母親大会が3年ぶりに開催されました。
今回は第56回ということです。
全国の母親大会が始まったのは1955年です。
1954年3月1日、ビキニ岩礁でアメリカの水爆実験により第5福竜丸の乗組員たちが「死の灰」を浴び、久保山愛吉さんが亡くなったことを機に、全国に広がった「原水爆をなくせ」の運動。
平塚らいてうが「思想・信条・人種の別なく原子戦争の危険から子どもの声明を守る母親の大会を」と訴え、翌年に実現したのが日本母親大会でした。
母親大会のスローガンは「生命を生み出す母親は 生命を育て 生命を守ることを望みます」。
今、世界の情勢が何となく怪しくなっている中で、このスローガンの大切さを思います。

全国各地で母親大会が開催されています。
吉川市の母親大会も56年以上にわたり続いてきたということで、長い歴史を感じます。
かつてまだ吉川町だった時代には、30代で町長になり早逝した深井まことさんも参加されていたと聞き、なんだか感動です。

今回の第一部は「コロナ禍の今だから伝えたい~自律神経を整えて心から健康に~」。
講師はいいじま整骨院の近藤瞬先生でした。
自律神経を整えるためのストレッチを教えていただきましたが、自分の体がとにかく硬いことに驚きでしたΣ( ̄□ ̄|||)
通える範囲でプールには通っているのですが、鍛えるだけじゃだめだと改めて実感💦

第二部は「コロナ禍での3年分の思いや、今後の抱負を語り合いましょう」ということで、母親大会に参加している様々な団体の代表者の方々からの発言がありました。
心に響いたのは保育士さんのお話でした。

今の0~2歳児は全員コロナ禍で生まれた子どもたちで、コロナ禍しか知りません。
保育所でもマスク姿の保育士ばかり見ています。
食事の時にマスクを外すと、びっくりした表情で保育士を見るそうです。
マスク生活の中で相手の表情が見えない生活の中で、子どもたちはどのように育つのか・・・。

また最近市内の公園が荒れていて、草ボウボウな状態の公園が多く、お散歩に行く先がないとのお話もありました。
小さな子どもたちが遊ぶ公園には遊具はいらない、遊具があるとよじ登ろうとしたりするので返って危ないだけ。
何もない公園で良いので、子どもたちがのびのびと走り回れるように公園の整備をしてほしい。
子どもたちにやさしいまちづくりをしてほしい。

今、虐待の問題で保育士が全国的に注目されています。
しかし、虐待したいと思っている保育士はいません。
保育士の不足、長い間見直しもされていない保育士の配置基準、そういう状況の中で虐待が起きているのではないか・・・。
今の保育行政は男性目線。女性目線の保育行政を求めたい。

・・・そんな訴えだったと思います。
とても貴重なお話を伺いました(⋈◍>◡<◍)。✧♡