自治体学校IN松本

2022年07月24日

第64回自治体学校IN松本に参加しました。

本当はリアル参加を申し込んだのですが、コロナの急速な感染拡大により急遽Zoom参加に切り替えての参加です。

自治体問題研究所理事長;中山徹先生(奈良女子大学教授)の記念公園「参院選の結果とこれからの課題」、すごく面白かったです💕
参院選の結果は「自民党の圧勝」と言われていますが、実はギリギリ過半数を確保しただけ。
しかも増えた議席は1人区で、この間野党共闘が進んだ中で野党共闘が確保してきた議席を回復したに過ぎません。
比例では一つ議席を減らしました。
こうした結果から見て、自民党の公約が信任されたというよりは野党共闘が成立しなかったところに敗因があるとのお話、深く納得です。

岸田首相は選挙の翌日、「全力で仕事を進めろと国民のみなさまから叱咤激励をいただいた」と話しました。
しかし国民は、決して叱咤激励はしていないということが改めてよく理解できました。
そして岸田首相の言う「全力で仕事を進める」は改憲を進めるということのようですが、どの調査結果を見ても国民は改憲を最重要課題とは考えていないことがわかります。

読売新聞オンライン調査でも、選挙ドットコムの調査でも、国民が期待したのは物価対策・社会保障・外交などだったことが明らかになっています。
維新の会は改憲に非常に前のめりになっていますが、選挙演説では改憲について触れなかったそうです。
選挙で過半数を超えたからと言って改憲に向かうのではなく、国民の期待に沿う政治を実行していただきたいものです。
物価対策などは本当に喫緊の課題です。


一つ、とても興味深いお話がありました。
ヨーロッパではバスの無料化が100程度の自治体で進んでいるというお話でした。
行政の負担は増えるが、高齢者が誰にも気兼ねすることなく気軽に外出することができ、高齢者の健康維持に繋がり、介護保険の負担軽減につながるのではないか。
また全市民が利用できるためマイカーが減少・交通事故が減少・渋滞緩和・環境問題への寄与など、様々な効果が期待できるとのお話でした。
ヨーロッパではバス代だけでなく電車代も含めて実施されている自治体もあるとのお話。
日本でも、こういう政策が進むことを心から期待したいと思います。