阪神淡路大震災から26年

2021年01月20日

日本共産党吉川市委員会主催の新春のつどい、梅村さえ子さん(関東北部比例ブロック予定候補・前衆議院議員)の訴えの続きです。

1月17日は26年前に阪神淡路大震災が起こった日です。本当に多くのいのちが一瞬のうちに奪われました。
当時は国の被災者支援は一つもありませんでした。
今、水害や地震で家屋が倒れたりすると一人最大300万円が支給されるようになっています。
共産党・野党はこれを500万円に引き上げろという法案をだして取り組んでいますが、今から26年前の阪神淡路大震災の時には、何があってもすべて自己責任ということでした。
命を失くし、苦しんだ被災地から支援制度を求める声が上がり、今こうした制度が作られてきているということは、命の重み、そして被災者の人たちが先頭に立って頑張ってこられたこと、これに心から感謝したいと思います。

これに関わって国会の論戦を紹介しますと、被災者支援を強めろというと必ず、「これまでなかったのだから前に被害を受けた人たちとの差別が生まれるから作ることができない」というのが、いつも答弁として返ってきます。
それに対して、共産党の同僚としてやっていた堀内元衆議院議員は、「被災者の人たちは一番苦しみを知っている」「自分たちがもらえなかったから、次の時もらえるのを差別だなんて思いません」「苦しみを知っているから、もう二度と同じ苦しみを味わってほしくないと思うから、新しい制度ができるということを心から望んでいる」「差別が生まれるということをもって新しい制度を入れなくするというのはおかしいじゃないか」と繰り返し繰り返し質問し、300万円までもってきたわけです。

ここには「分断」ではなく「連帯」で、この制度や政治を良くしてきたというのが教訓ではないかなと思っています。

コロナの中で今、「分断」ではなく市民や国民が「連帯」をして、政治を一部の権力者から市民の手に取り戻し、政治とは大金持ちのためにあるのではなく、本当に困った人たち、社会的弱者の人たちがより良く暮らせれば、全ての人たちが安心した政治をつくれるという社会に、大きく切り替えていく時ではないかなと思っています。
1月17日という日に改めてあの日を思い起こし、コロナに打ち勝って乗り越えていく、そのためにも政治を良くしていかなくてはいけない、そういう決意の日に皆さんと一緒にしていかなくてはいけないと思います。

梅村さんのお話、とても良かったです。
国会でこんな論戦があって、そして被災者支援制度ができてきたという事実にとても感動しました。

そして今、「差別」と「分断」で市民・国民の連帯を阻もうとする、そんな政治が進められているように感じます。
一番思うのは、「マスク警察」「自粛警察」です。
昨日は統一テストの会場で鼻マスクを注意され、指示に従わなかった男性が失格となり、最後は逮捕までされたというニュースが流れ、とても驚きました。
詳細はわかりませんが、その男性にも非はあったのだとは思います。
でも、今の感染拡大の原因は政府がちゃんと感染対策を取らないこと、定期的な社会的検査を実施しないことに問題があるのに、意図的に違うところに注意を向けられてしまっていると感じます。
異質のものを責め立てるのではなく、ちゃんと政府を動かしていく、国民のいのちとくらしを守る政治をさせるために、みんなで協力・連帯していきたいと思います。