5・3憲法集会 宮子あずささんがスピーチ

2023年05月04日

昨日、有明防災公園で開催された憲法集会トークリレーでは、性差別の問題で宮子あずささんが登場され、びっくりしました。
宮子あずささんは私より少し年下の看護師さんです。
まだ20代の頃、私は職場ではそろそろ「中堅」と呼ばれる感じになり始めたころ、ほぼ同じ世代の看護師で、しかも私より年下の人が一人の看護師として本を出版していて、とても驚きました。
宮子さんの著書は本当に多数あり、また多岐にわたるテーマをとりあげています。
ただ憲法集会という、「新たな戦前にしてはいけない」「憲法を守れ」と声高に声をあげる大規模な集会に参加して、自らの主張をされる方だとは全く認識していませんでした。
しかも私は、一度も会ったことのない宮子さんを何となく死語だけど「キャピキャピした」感じの元気な方だと思い込んでいました。
でもステージに上がった宮子さんは飾ることなく、誠実に真摯に静かに思いを語る方でした。
素敵なスピーチでした。


老いたことや障害を持つこと、病むこと、そういった人たちの生きる権利を否定するような言論が行われて憚らないような世の中になっていることに、非常に怒りを感じている。

コラボという貧困に陥る若い女性の支援をしている団体に対する異常な嫌がらせが起きている。
病む人、老いることに対して、真っ向から命を否定するような言動がまかり通っている現状と、コラボの問題とは根が一つではないかと感じている。「弱い人」「困っている人」、社会的に作り出されるいわゆる「弱者」と呼ばれる人たちに手を差し伸べる行動にさえ妨害が入る。支援が行えなくなっていくというのは、本当に恐ろしいこと。
その背後にあるのは根深い差別。
女性に対する差別が様々な差別にプラスして非常に抑圧的な力になっている。

先日の地方自治体の選挙で、多くの女性議員が誕生した。その背後には女性たちの多くの活動がある。
しかし、やっと声をあげ始めた女性たち、地方自治体の議員として頑張っていこうという人たちを含め、女性たちにまた大きな妨害があるのではないかと心配している。
憲法を守る力、リベラルな政治、人権を守る政治を広く広く行っていくために、女性差別に対し共に闘ってください。
特に男性は自分自身の意識をしっかりと見つめ直して、女性に対する批判をするときにご自身の中に性差別の意識がないかどうかをきちんとチェックしていただきたい。
差別とのたたかいは、常に自己を見直すこととセット。
長い戦いになるが、護憲・人権尊重・平和、きれいな「きれいごと」と言われるような理念こそが私たちの命を救う。

共に頑張りましょう。