吉川市子ども発達センターがさらに充実

2021年12月18日

保健センター2階に設置されている、こども発達センター。

発育や発達に障がいまたは遅れがあると思われるお子さんに対し、社会生活に適応する力を高めていくために必要な機能訓練や療育を行い、お子さんの発育を促し、保護者に対する相談・援助を行っています。
また、保育所・幼稚園・こども園などを訪問し、配慮の必要なお子さんが楽しく集団生活を送ることができるように専門的な支援を行ったり、訪問先のスタッフのみなさんに関わり方の工夫などのアドバイスを行ったりしています。
発達障がいや発達の課題を抱えるお子さんが増える中で、こども発達センターはとても重要な役割を担う施設だと思います。

12月議会では、さらに新たに障害児相談支援事業を行うという「こども発達センター条例」の改正案が提出され、全員一致で可決しました。
これまでは発達センターに通っている未就学児の親御さんに対し、育児・療育などの支援を行ってきました。今後は、相談支援の対象が18歳までの児童と保護者に拡充されるということです。
これはとても大切なことだと思います。

発達障がいのお子さんが増えていると言いながら、育てにくさを感じながらも障がいを見過ごされて適切な支援を受けられないまま思春期を迎えるお子さんや、発達障がい・不登校・精神疾患など幾重にも問題が絡み合って困惑しているお子さんや親御さんなど、本当に様々な方がいらっしゃいます。
教育委員会からだけでは支援しきれない、複合的な課題を抱えた方が実際にいらっしゃると感じています。
そういう方々に福祉の立場から、それから医学の立場から支援する体制を作るということはとても意義のあることだと思います。

地域で様々な悩みを抱えながら過ごしているお子さんや親御さんにとって、センターがホッと胸をなでおろせるような場になるよう、心から期待したいと思います。
設置基準として嘱託医を置くことが求められていて、内科医と歯科医を配置。さらに精神医学検査を随時行うことになっていて、心理士も配置し、療育環境の向上を図っていきたいと、文教福祉常任委員会で担当課長の答弁もありました。
気軽に検査が受けられるような体制がつくられることも、とても意義のあることだと思います。

今回の条例改正、とても嬉しく思っています。