「こんな社会、どう思いますか?」

2024年04月25日

40代、就活中。
なかなか仕事が見つからないので、某24時間営業の飲食チェーン店で夜勤のバイトをしているとのこと。
時給は1300円とちょっと。
夜勤帯でもいろんな人がやってくるとのこと。
酔っ払いも来るし、ひとりで3人分を注文する人もいると。お料理自体は冷凍されているけれど、ある程度は予想して解凍しておかなくてはいけないし、揚げ物は挙げておかなくてはいけない。
一番問題なのはワンオペだということ。
とても一人では対応しきれないし、汚れ物などが残ってしまう。残業代は支払われるけれど、次の時間帯のスタッフからは嫌味を言われると。
「こんな社会、議員さんからはどんなふうに見えていますか?」
「こんな社会を、どう思っているんですか?」というお電話をいただきました。

ふと、次男が学生時代に飲食チェーン店で夜勤のバイトをしていたことを思い出しました。
同じような話を次男もしていました。
ただお電話の話と違うのは、今はどうかは知りませんが、当時の息子のバイト先は夜勤も二人体制でした。
一度炊飯器が壊れてしまったことがあり、ひとりは残って接客を続け、次男は確かお隣の三郷市の店舗まで炊飯器を借りに行ってきたと話していました。
ひとり勤務では緊急時の対応は無理だろうなぁと想像しながら聞きました。
要するに「リスク管理」を後回しにした営業だなぁと思います。

1300円の時給で、一日6時間。つまり一晩夜勤して7800円。
毎日夜勤を続けるわけにはいかないだろうと思うと、この方のおおよその暮らしが想像できてしまいます。
多分お電話をくださった方は今の状況に満足はしていないし、なんとか変えていきたいと思っているのだと思います。
「ひどい社会だと思います」とお話しました。

選挙の時に候補者は良いことばかり言うけれど、実際に議員になってしまったら何もしない議員ばかりが多い。この状況をどう思いますか?と聞かれました。
それは政治家本人にも問題があるかと思うけれど、有権者にも問題があるのではないかと話しました。
今の日本の選挙は、友人や家族や親しい誰かとか知り合いとかに頼まれて投票することがとても多く、実際にその人がどんな人で、これまでの議会活動でどんな発言をしてきた人なのか、チェックもしないで投票する人もとても多いのが現実だと思います。
また、私たちの世代もそうだと思いますが、政治に興味を持たないように教育をされてしまっています。
主権者教育と言いながら、その主権者教育ができていない現実に問題があると思います。

政治に不満を持ちながら、その不満をどうしたら良いのかわからない人がたくさんいるのだと思います。
その方は他の議員に同じような電話をしたときに、「私はただの市議会議員だから、できることは何もない」と言われたと話していました。
確かに市議会議員のレベルでできることはあまりありません。
それでも、せめてそういう方々と力を合わせて、どうしたらこの閉塞した社会を変えていけるのかを一緒に考えて来たいなぁと思う私です。