『夢見る小学校』上映会開催~子どもの居場所をつくる会「SKYせる」
今日は子どもの居場所をつくる会「SKYせる」のみなさんと一緒に、映画『夢見る小学校』の上映会を開催しました。
全国に5カ所存在する、きのくに子どもの村学園。
そこのカリキュラムはとても自由で、様々な体験を通して学ぶことがとても大切にされています。
子どもたちが自分たち自身で設計して、材木を組み合わせ、釘を打って自分たちが座る椅子を作り、遊具もデッキも作るΣ(・ω・ノ)ノ!
このチラシでも子どもが石臼を挽いていて、それだけでも驚くのですがΣ( ̄□ ̄|||)
そばを種から育て、収穫して、石臼を挽いてそば粉を作る。そして粉をこねてそばを打ち、自分たちでゆでて食べる。もっと美味しく食べるにはどうしたら良いのか、子どもたちが自らお蕎麦屋さんに電話をして交渉し、美味しい汁の作り方を学ぶ。そして、そば打ちに何故小麦粉が必要なのかを考える。
そこには「○○先生」という言葉はなく、先生も子どもも「きのくに子どもの村学園」の一員。共にそこで過ごす仲間であって、職員室も「失礼します」と言って入るような場所ではない。「失礼します」って、何か失礼なことをしに来たの???という感じで。
子どもたちは職員室に自由に出入りして、先生に乗っかったり肩車してもらったり、話している先生の髭をずっと触り続ける生徒がいたり。
みんながそこでは笑って過ごしています。
子どもたちはそこで色々な体験をしながら考えます。どうしたら上手くできるか、どうしたらより良いものを作ることができるか、そしてどうしたらみんなで協力し合ってできるのか・・・。それも誰かがぐっと我慢して、見せかけの協力ではなく、本当の協力。
そしてその学校には、「整列」という概念がありません。何故なら、「整列」したら前が見えにくくなってしまうから。
この学校を卒業した子どもたちは、例えば大学に進学しても、みんなの前でちゃんと「質問する」ことができます。何故なら、自分の頭で考えることが身についているから。
良い点を取るための勉強ではなく、「なぜそうなるのか」ということを考える姿勢が心の底まで身についているから。
その中学校を卒業して、公立の高校に進んだ一人の少女は語ります。
「中学までとはあまりにも違う環境で、大変ではないか?」との質問に対して、「学校の勉強はただ覚えれば良いだけだから、難しくはない。でもつまらない」と。
学ぶとはどういうことなのか。教育とはどうあったら良いのか。子どもが生き生き伸び伸びと過ごせる場とはどんな場所なのか・・・。
深く考えさせられる映画でした。
今全国各地で自主上映会が取り組まれています。ぜひ、いろんなところで開催していただけたら良いなぁと思います。