『一緒に考えよう埼玉県政』

2022年04月08日

日本共産党吉川市議員団は毎週金曜日、学習会を重ねています。
今みんなで読んでいるのは、日本共産党埼玉県議団が発行した『一緒に考えよう埼玉県政』です。

新型コロナ・医療・災害・子育て・障がい者・教育・ジェンダー・気候危機・基地問題・産業・デジタル化。あらゆる分野にわたり、現状と課題・県議団の政策が述べられています。
2月から読んでいるのですが、1項目読むたびに議論が盛り上がりなかなか読み進みません。
今日読んだのは「米軍や自衛隊の基地情報の開示を」という項でした。

米軍横田基地に配備されたC130輸送機やCVオスプレイが埼玉県の上空を訓練場のように気ままに飛びまわっています。
防衛省がオスプレイの飛行について目視での監視をやめてしまったため、埼玉県の基地対策担当には情報が来なくなっているそうです。埼玉県基地対策協議会は防衛相・外務省に情報提供を要求しているそうですが、復活していないそうです。
「防衛や安全保障にかかわると言えば、何でも秘密にでき、取り締まることを許してしまえば、以前のようなモノ言えない『暗黒社会』の再来を招きかねません。オスプレイなど米軍機の飛行情報や基地の変化の実態把握、米軍・自衛隊に係る事件・事故などへの機敏な対応、日米地位協定の抜本的見直しなど、県民の命・安全を守る課題は山積しています」。
この一文について、約1時間、みんなで熱く語り合いました。
本当に「防衛・安全保障にかかわる」と国会でも答弁が避けられ、国民の「知る権利」が奪われている今の状況が良いとはとても思えません。
防衛の問題は国民のいのちにもかかわることだからこそ、きちんとした情報公開が必要だと思います。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を機に、「いつ敵が攻め込んでくるかわからない」「だから軍事力の強化が必要」「日本も核兵器を共有しなきゃ」「敵基地攻撃能力だけでなく、中枢への攻撃を」「急いで憲法を変えなきゃ」・・・。
安部元首相がそんなことを言い出して、そんな方向に国民世論が誘導されている感じがしています。
秘密裏にいろいろなことが進められてしまいそうで、とても怖いです。

ロシアの軍事侵攻は絶対的な間違いだけど、ウクライナのNATO加盟への姿勢に脅威を感じたことも間違いのない事実で、そこを見逃してはいけないと思います。
「防衛権」があるというのは事実だけど、本来「防衛」というのは軍備を整えることではないはずです。
「防衛」を口実に軍事力を強化すれば、隣人に脅威与え、威嚇することにしかなりません。
国連憲章の前文、
「寛容を実行し、且つ、善良な隣人として互に平和に生活し、国際の平和及び安全を維持するためにわれらの力を合わせ、共同の利益の場合を除く外は武力を用いない」。
この実践こそ求められているのだと思います。

・・・そんなことを熱く語り合った、今日の学習会でした。