せなけいこさん、ご冥福をお祈りします

絵本作家、せなけいこさん。大好きな作家さんです。

長男が２歳の時に『ねないこだれだ』を買いました。
面白くて面白くて、何度読み聞かせしたかしれません。

「とけいがなります　ボーンボーンこんなじかんに　おきているのはだれだ？」に始まって、夜中に起きている子どもがおばけと一緒に、おばけの世界に飛んで行ってしまうのです。
子どもがいつまでも寝ない時にもよく読んだし、近所の子どもが遊びに来た時にも読み聞かせをしました。

そしたらその日、長男と同じく２歳だったその子は怖がって大泣きをしてしまい、夜中もうなされて何度も目覚めてしまったそうでとっても申し訳なく思ったことも、未だに忘れられません。

それから長男クンは時々お嫁ちゃんに、「ボンボンだなぁ」とからかわれるそうです。
それを聞いた孫クンと孫ちゃんは「ボンボン」という言葉を知らないので、必ず「とけいがなります　ボーンボーン」と合いの手（？）を入れるのだそうです。
それを聞いたとき、孫クンや孫ちゃんも暗記してしまうほど何度も「ねないこだれだ」を読み聞かせしてもらっているんだなぁと、嬉しくなってしまいました。
ほほえましいと言うか。

せなけいこさん、92歳。23日に亡くなられていたそうです。
老衰とのこと。
子育てに素敵な彩を与えて下さり、ありがとうございました。
心からご冥福をお祈りします。