コロナ禍の中での避難所対策

2020年06月20日

今、しんぶん赤旗ではシリーズ『コロナ時代の災害避難』が掲載されています。
18日にスタートして、今日が2回目です。

自粛期間中に比較的大きな地震がありました。
今大きな災害が来たら、どうするんだろう・・・。
避難所に行って、大丈夫なんだろうかと不安に思った方は非常に多いと思います。

5月16日、九州各地で24時間雨量の記録を更新する大雨が降りましたが。
「避難準備・高齢者等避難開始情報」が出された熊本県美里町では、避難を呼びかけられても避難した住民はゼロだったそうです。
みんなが同じように、不安を抱いているのだと感じます。
雨の多い季節がやってきました。
昨年秋の大型台風の記憶もまだ新しく、一層不安を感じます。

1月の市議選のとき、「避難所が足りないんじゃないか」との不安の声をいただきました。
3月議会の一般質問で、市内の避難所17カ所の最大収容人数を質問したところ9,867人との答弁をいただきました。
川に囲まれた吉川市は、中川の決壊や利根川・江戸川の決壊では市内のほぼ全域が被災し、特に利根川の結果いでは浸水継続時間も2週間にわたるとされています。
そして吉川市の人口は、73,000人です。9,867人の収容ではとても足りるはずがありません。

先日の市と議員とのコロナ対策についての意見交換会で、飯島議員がコロナ禍での収容人数を質問したところ、なんと1,800人との回答でした。
6月議会の補正予算で、避難所の間仕切り等を購入するとして1156万円が計上されました。
感染対策として、とても重要なことだと思います。
同時に、避難所をどう確保するのか・・・今後の課題が残されています。
国はホテルや旅館などの活用なども求めていますが、吉川市のようにそういう施設がない自治体ではどのように対応するのか・・・。

私が勝手に思うだけですが、今回示された1,800人という人数は決してコロナ禍の下でだけの人数ではないのではないでしょうか。
先日、BS1スペシャル『水害から命を守る 感染爆発との複合災害を防げ』を観ました。
その中で、東日本大震災のときにも宮城県名取市の避難所でインフルエンザの流行があったことが報道されていました。
調べてみると他の避難所でもインフルエンザの流行は起きていて、マスクの着用や手指衛星、換気などが行われていなかったことが記されています。
インフルエンザもコロナウイルスと同じように飛沫感染であり、1~2m以上離れることによって飛沫の侵入をある程度防げると言われています。
ということを考えると、コロナ禍の下だけでなく、今後はこうしたソーシャルディスタンスを考慮した避難所運営が求められるのではないでしょうか。

・・・やっぱり、避難所をどう確保するのか、重要なそして早急な対処が求められる課題だと思います。