ペンフレンド
今時、「ペンフレンド」などという言葉は既に死語かもしれません。
私には50年来の大切なペンフレンドがいます。
小学校4年生の時の、「全然知らない学校に手紙を出して自分たちの学校を紹介しよう」みたいな国語の授業がありました。
私の卒業した小学校は同級生がなんとわずか9人、卒業時の全校生徒は36人という、人間関係が超密着した小学校でした。
その授業では9人の同級生が3人ずつのグループに分かれて、何を使って調べたのかは忘れましたが、私たちのグループは宮崎県のとある小学校に手紙を書きました。
そしたら私たちのグループだけに、先方の小学校から返事がきました。
3人それぞれに、5人くらいの子が返事をくれたのです。
そして私は、その5人全員にまた手紙を出しました。
ほとんどの子とは、それっきり終わりました。
が、一人の女の子だけまた返事をくれました。
なので私は、また手紙を書きました。
そんなことをず~っとず~っと続けて、中学生高校生の多感な時期は毎日のように手紙を書き合い、友達にも言えないような話を手紙にしたため、交換し続けたものでした。
高校生の頃は、毎日のように返事が来るというのに、その返事が待ち遠しくて待ち遠しくてたまりませんでした💦
そんな手紙だけのお付き合いを続けて、早50年。
なんとその人と、いまだにお付き合いをしていますΣ(・ω・ノ)ノ!
25歳の時に一度九州に旅行に行き、会いました。
彼女は想像していた通り、とてもきれいな人でした。
私は「もっと大人っぽい人だと思っていた」と言われた気がします。
そして一昨年、自治体学校が福岡で開催されたとき、彼女に連絡を取り、また会いました。
初めて二人でゆっくりと食事をして、いろんなことを話しました。
実は私は、そんな出会いをした人とこんなにも長く文通を続けているというのが一つの自慢なのですが、彼女も子どもたちにめちゃくちゃ自慢しているという話を聞いて、とっても嬉しく思ったものでした。
昨年末、お父さんがなくなったとの喪中はがきをいただきました。
会ったこともないお父さんがなくなったことがとっても淋しくてたまらない気持ちになりました。
彼女はよく写真を送ってくれたのですが、お父さんが撮った写真で、娘を大切に思う父親の気持ちがよく表れているような、「大切にされているんだな💕」と感じる写真でした。
その数枚の写真を、私は今でもはっきりと頭に浮かべることができます。
今年は年賀状は出せないけど、久しぶりにゆっくりと手紙を書こう、そう思いました。
昨日、長い長い手紙を書きました。
とりとめのない、中身もない、でも飾ってもいないありのままの自分の気持ちを書いた手紙です。
そんな手紙を書く相手がいるということ、そんな手紙を書ける人と50年ものお付き合いを続けているということ、私の人生にとって一つの宝だなぁと思っています(⋈◍>◡<◍)。✧♡