ロシアとウクライナの歴史的背景
9条の会@よしかわの事務局のみなさんと一緒に、日本平和委員会のYouTubeを視聴しました。
テーマは「ロシアのウクライナ侵略 世界平和と日本の安全のために今何をすべきか」、日本平和委員会常任理事の川田忠明さんの講義です。
ウクライナは13世紀からずっと、モンゴル・オスマントルコ・オーストリア・ハンガリー・ポーランド・ロシアなどのいろいろな帝国の支配を受けてきました。
ロシア革命の折、1917年、ようやく独立を勝ち取りました。
5年後の1922年、ソビエト連邦を結成するときベラルーシなどと共にソ連に入り、独立を享受したのは非常に短い期間だけでした。
レーニンは対等平等の連邦を作ると言いましたが、スターリンはウクライナを支配下に置く(ロシア化)を考えていました。
第二次世界大戦では大変な激戦地となり、5人にひとりが犠牲になるような状況でした。
この時ナチス・ドイツ側について戦ったのが30万人、ソ連側について戦ったのが200万人、国を二分するような戦いでした。
プーチンの「非ナチ化する」「ウクライナの政権はネオナチに牛耳られている」との言葉は、私たちが聞くと荒唐無稽にしか思えませんが、ロシアの人々から見ると「やっぱり・・・」と腑に落ちてしまうところがあるそうで、プーチンはそこを上手くついているとのお話でした。
第二次大戦のときにはユダヤ人の虐殺も行われ、10万人以上がバビ・ヤール峡谷に連れて行かれ、殺害されるということがありました。
その時ウクライナ警察がナチスドイツに協力したという背景もあるそうです。
ウクライナが真の独立を勝ち取ったのは1991年、ソ連崩壊に伴ってのことでした。
13世紀から7世紀近くを経てようやく勝ち取った独立です。
2013年にロシアとの関係を緊密化する政権が倒され、大統領はロシアに亡命しました。
2014年にはロシアがクリミア半島を併合し、ウクライナを再びロシアの支配下に置くような動きがぐっと強まってきた中でのロシアの侵略でした。
ウクライナの人々にしてみれば、何世紀もかかってようやく勝ち取った独立を手渡すわけにはいかないとの非常に強い思い、民族的な悲願、歴史的な悲願があることを理解しなくてはいけないとのお話でした。
一方のロシアはスターリン以来の覇権主義が未だ清算できてなく、ロシア人にとってはウクライナは「国」ではなくロシア国内の一つの「地方」「国の一部」という認識とのことです。
川田さんのお話はこの後、ロシアの暴挙をやめさせるにはどうしたら良いのかと「国際世論」やその中での日本が果たすべき役割などに移っていきますが、それはまた後ほど。
今日はほんの少しかじっただけですがロシアとウクライナの歴史を学んだことで、なぜこんなひどいことが起きているのか、もう2カ月になろうとしているのになぜ未だに終わらないのか、少し腑に落ちたものがありました。
私たち共産党議員団では今度の日曜日、24日14時~議会報告会を予定しています。
その中で早稲田大学名誉教授の伊東一郎先生に「ウクライナの歴史と文化」をテーマにお話していただく予定です。
歴史を知ることは「今」を理解することに繋がると思うので、とても楽しみにしています。
興味のある方がいらっしゃったら、ぜひご参加ください。
お待ちしています。