不登校の子どもたちの「学びの場」「居場所」を
一昨日の話になりますが、さいたま市の委託を受けて「冒険はらっぱプレイパーク」を運営する「非営利法人たねの会」主催、「DRAW YOUR DREAM SCHOOL」に参加してきました。
市内で不登校の子どもたちの居場所をつくろうと活動しているみなさんと一緒に行きました。
不登校の子どもたちの居場所をつくる活動をされている方、不登校の子どもの親の会を運営している方、子どもを学校に行かせることに悩んでいる方などが集まり、子どもたちに必要な「学びの場」「大人にできること」を自由に語り合う会でした。
ひとりひとりがみんな、不登校の子どもたちの「学びの場」「居場所」を真剣に考えていて、とても意義深い集まりでした。
学校に行けない(行かない)子どもたちの学びの場を保障する教育機会均等法はできたけど、民間のフリースクールは高く、また少ない。誰でもが行ける場とはなり得ていないと、「校内フリースクール」を要望する声もありました。
確かに教育の機会を保障すると言いながら、それが民間任せの状況はおかしいと思います。
さいたま市の道祖土小学校には校内フリースクールがあるとのことで、どんなふうに運営されているのか、一度お話を伺ってみたいものだと思います。
不登校の子どもたちの居場所をつくる活動をしている方からは、親が働かないと生活が回らず学校に行かない子を一人自宅に残して働かざるを得ない親もたくさんいること、フリースクールに入れるようなゆとりがない、学校には保育的な側面もあり、そういう意味でも校内フリースクールが必要だとのお話がありました。
どのお話も実体験を基にしたお話なのでとてもリアルで、説得力のあるお話でした。
「校内フリースクール」と言うのは今まで考えたことのない発想でしたし、教職員不足の現状の中でどんなふうに実現できるのかわかりませんが、考えてみたい要望だと思いました。
義務教育中のお子さんを持つお母さん方からは、コロナ禍で楽しい学校生活を子どもは全く知らない。
給食を食べて、「うまっ!」と言っただけで注意されてしまう。
「マスクをしない」という選択をした子が居場所を失うとのお話があり、考えさせられました。
確かに大人たちはマスクを外して外食し、おしゃべりもしているのに、子どもたちは黙食が強いられ、この矛盾に悩む子はいるだろうなぁと思います。
マスクをすることで息苦しさを感じ、自由に遊べなくなってしまう子どもだって当然いるはずです。
子どもたちのマスクについてどう考えるか、難しいけれど考えなくてはいけない課題が提供された気がします。
「冒険はらっぱプレイパーク」はさいたま市子ども家庭総合センターの中にあり、子どもたちの「やってみたい」をやれる遊び場との位置づけです。
決して不登校支援だけを目的とした「場」ではありません。
お庭には手作りの遊具があり、焚火ができ、そこで芋を焼いて食べることもでき、畑ではアマランスを栽培しているとのお話もありました。
実際に集まっていた子どもたちはとても楽しそうで、生き生きとしていました。
子ども家庭総合センターには子どもたちの遊びの場だけではなく、児童相談所・こころの健康センター・教育相談室なども併設され、施設のすばらしさに驚きました(⋈◍>◡<◍)。