優先道路がわかりにくい、いびつな交差点の改善を
12月議会の私の一般質問の続きです。
もう一つ質問したのは、道路の安全対策の問題です。
吉川駅前を東西に走る道路は、県道葛飾吉川松伏線(さくら通り)を超えて120mのところで大きなカーブを描き、武蔵野線に沿って吉川美南・三郷方面へと向かいます。カーブのところで市道とぶつかりますが、この道路を東に向かうと南配水場、さらには三輪野江方面へと向かいます。
かつては武蔵野線沿いの道路がまっすぐに吉川駅方面に延びていましたが、2012年県道葛飾吉川松伏線の開通により現在のような形になりました。
優先道路は美南方面への道路とされ、三輪野江方面からの車道には「止まれ」と書かれていますが残念ながら消えかけていて、優先道路がわかりにくくなっています。
交差点には大きなカーブを知らせる矢印を描いた看板が設置されています。
そのため吉川駅方面から三輪野江方面に向かう際には、一旦右に軽くカーブし、さらに左に軽くカーブを描きながら侵入しなくてはなりません。
右へのカーブが美南方面に向かうためのものなのか、三輪野江方面に向かうためのものなのか、三輪野江方面からこの交差点に進入して一時停止する車のドライバーには、少しわかりにくいと感じます。発車してよいのかどうか、判断に迷います。
交通量も多く、通勤時間帯などには渋滞も見られます。
この交差点に信号機を設置してほしいとの要望をいただき、一般質問で取り上げさせていただきました。
市の答弁は「県が吉川警察署との協議・指導の下に交通安全対策を講じたうえで整備された交差点」であり、「道路構造令」に基づき設置されているとのものでした。
つまり安全な道路と市は認識していることだと思います。
また、この交差点と葛飾吉川松伏線(信号機の設置あり)との距離は120m。警察庁交通局長の通達「信号機設置の指針」に示された信号機設置の条件は、「隣接する信号機との距離が原則150m以上離れていること」であり、条件を満たしていないため設置は難しいとの答弁でした。
県道葛飾吉川松伏線の信号との距離が近すぎて設置できないというのは、私も予想していた答弁でした。
しかしこの交差点を、本当に「安全対策が講じられた」交差点と言えるのでしょうか。
実際に市民から不安の声や信号機の設置を求める声があげられている事実を、まずはきちんと受け止めるべきではないでしょうか。
信号機が設置できないのであれば三輪野江方面に向かう道路を優先道路にして、美南方面から来た車両は一時停止...というような形にするなど、より安全な交差点にする工夫はできるのではないでしょうか。
県と警察が協議したから安全だと決めてしまうのではなく、実際に走行するドライバーの立場に立って最良な安全策を講じるべきだと思います。
十分な見直しをして、再検討していただくように求めました。