台風2号の影響による大雨の被害状況
今月2~3日にかけての台風2号の影響による大雨、須加・榎戸地域に住む友人から被害状況の写真をいただきました。
今日の議会の冒頭では、市民生活部長からの被害について報告がありました。
それによると、降り始めたのは6月2日の1時30分。降り終わったのは3日の午前9時40分。
最大時間雨量は3日の午前0時~1時の53mm。総雨量は305mmとのことです。
この数値は一体どういうものだろうと思いネットで調べてみました。
埼玉県は全国的に見ると降雨量は少ない県にあたるようで、42位、年間降雨量は1,177mmとあります。
※降水量(年間)の日本全国ランキング(都道府県別) | GraphToChart より)
埼玉県の年間降雨量が1,177mmなのに吉川市だけで305mmの雨が二日間で降ったと考えると、とても恐ろしい事態だったことがわかります。
2日の10時52分に出された大雨注意報は18時54分には洪水警報に変わりました。
中川の推移も上昇し、3.7メートルの避難判断水位に達したのは2日の18時30分。
氾濫危険水位4.1メートルに達したのは3日の1時でした。
「高齢者等避難」が発令されたのは2日の20時15分、避難指示が発令されたのは3日の午前1時20分でした。
「高齢者等避難」が発令されると同時に、関小学校・吉川小学校・中曽根小学校、そして児童館に避難所が開設されました。
また3日の3時05分には吉川中学校にも避難所が開設され、合計111世帯238人の方が非難されたそうです。
越谷市増森の新方川は2日の22時10分に氾濫危険水位4.02メートルに達し、23時に避難指示が出されました。
増森地区センターには13世帯29名の方が避難されたそうです。
須賀・榎戸地域で5戸、栄町3区で13戸の床下浸水があり、吉川駅の北側(保)では6戸の床上浸水と48戸の床下浸水があったそうです。
人的な被害がなかったことは幸いです。
今回の大雨は災害対策として考えさせられることがたくさんありました。
ある地域で自治会の役員をしている方からは、自治会単位で避難対策をと言われたけれど何をしたら良いのだろうという疑問の声もいただきました。
避難所が開設されたものの、自主防災会との連携ができていたのだろうかという疑問の声もいただきました。
大雨で防災無線が全く聞こえないので状況がつかめずに本当に困ったというお話もいただきました。
私が疑問に感じるのは、埼玉県から早々に越谷市・草加市・松伏町に災害救助法が適用されると報道されましたが、吉川市でも床上浸水等の被害が出ている中で災害救助法についてどうなっているのか、よく分かりません。
農業の被害もなかったと報告されましたが、ジャガイモの収穫の季節で、畑が雨を吸ってしまいぬかるんでいる状況の中で、せっかくのジャガイモが腐ってしまうのではないかという不安の声もお聞きしています。
ネギや葉物野菜への影響も心配です。
本当に被害がないのかどうか、今後みなさんのお話をしっかりとお聞きしていきたいと思います。