名古屋のフリースクール「まなび場」を訪問
連休は名古屋に行っていました。
目的の一つは、学生時代の友人が20数年前に開設したフリースクールを見学させてもらうことでした。
大学を卒業後一旦は教員として就職した友人が早々に退職して今はフリースクールの運営をしていると聞き、どんなフリースクールなのか、どんな考えで運営しているのか、ぜひ聞いてみたいと思って行ってきました。
本当は昨年の春頃に行く予定だったのが延び延びになっていたのですが、ようやく行くことができました。
20数年前と言えばまだまだ不登校に対する偏見もあり、フリースクールもまだまだ少ない時代でした。
当時名古屋には2カ所しかフリースクールがなかったそうです。
今では確か7カ所に増えていると言っていたと思います。
友人の運営するフリースクールには小学生から30歳の大人までが通っているそうです。
友人と話をするのを目的に通う人もいるそうです。
様々な事情を抱えた人がクリニックや児童相談所などからも紹介されて来るということで、フリースクールは義務教育や高校を卒業した後の若者の大切な居場所になっているということも改めて学びました。
地域の連携の中にフリースクールが存在するということの意義もまた感じました。
週に何時間通うかによって料金が設定されていて、2時間以内の人は1万円/月で、頻繁に通う人でも3万5千円。
全体で20人くらいと言っていたので、多分経営は決して楽ではないと思います。
学びの場は学校だけではないと、フリースクールへの通学も推奨されているのに、当のフリースクールには自治体からの補助金などは支払われていないという事実に改めて驚いています。
今の学校教育ではみんなと同じことができるようになることが求められています。
が、人によっては苦手なことも色々とあって、みんなと同じようにはできないこともたくさんあります。
それでもできるようになることが求められ、できない子どもは否定されてしまいます。
が、なにか苦手でできないことがあっても、それがその子の人生にとって一体どれくらいの意味を持つと言うのか。
苦手なことを無理に克服させることに疑問を抱く友人のお話。
とても柔軟で優しくて、私は心地よいと感じました。
それにしても、学生時代はその友人がこんなに柔らかい考え方をする人だとは全然知りませんでした。
考えてみたら、「喋った」ことはあってもじっくりと「話した」ことはなかったように思います。
学びも多く、楽しいひと時でした。
この学びは、これからの議会の中で活かしていきたいと思います。