埼玉県虐待禁止条例改正案をどう考えるか?

2023年10月07日

小学3年生以下の子どもの「放置禁止」を盛り込んだ埼玉県虐待禁止条例改正案が、県議会9月定例会で議論されています。児童の保護者を対象に、子どもを家に残したまま外出すること等を禁じる内容で、「留守番禁止規定」と言っても差し支えないような内容です。
子どもだけ家に残してゴミ捨てに行ったら「虐待(@ ̄□ ̄@;)!!」。
子どもだけで公園で遊ばせたら「虐待」(@ ̄□ ̄@;)!!。
高校生の子どもに下の子を預けて出かけたら「虐待」(@ ̄□ ̄@;)!!
子どもだけで買い物に活かせたら「虐待」(@ ̄□ ̄@;)!!

https://www.asahi.com/articles/ASR9Q7FYGR9PUTNB00F.html

何というオドロキの虐待防止条例案!!
確かに放置はダメだとは思うけど、ある程度大きくなったら子どもは親から離れようとするものではないでしょうか?
親の付き添いなしでひとりで公園に行こうとする時期もあるし、親に頼まれて一人でお使いに行き、頼まれたものをちゃんと買って来れたことに悦びを抱く時期もあると思います。
私の孫は少し前に、親からすぐ近くのコンビニにパンを買いに行くお使いを頼まれて、「間違えた!」と言って自分の食べたいアイスクリームを買って帰ったことがありました。
確信犯だとは思うけど、そんなことも繰り返しながら子どもは成長していくのではないでしょうか。私は孫の成長を頼もしく受け止めました。
何よりも私の二人の息子たちは二人とも、学童に通うことを拒みました。
息子たちは学童に縛られて放課後を過ごしたくはなかったのです。
自分で自由に選択しながら放課後を過ごしたかったし、その気持ちを私も尊重したいと思ったからこその選択でした。
その時間は時には二人にとってさみしい時間でもあったかもしれません。
だけど自信を持って言えるのは、二人はしっかりと自分で考え、選択することのできる大人になったということです。
子どもたちの気持ちを悩みに悩んだ末受け入れた私は、ただの「虐待」する親だったのでしょうか。

子どもが一人で行動し、成長するための時間を「虐待」と言ってしまったら、逆にその子どもの成長を阻む「虐待」にならないでしょうか。
まともに子育てをしたことのないオジサンたちが、頭の中だけで考えたとしか思えない虐待防止条例改正案。
子どもの自立を、一体どのように考えているのか不思議でなりません。
バカげた条例案の撤回を、心から求めます。