学校給食費の無償化、ぜひ吉川市でも実現を
今日の東京新聞1面と18面に、学校給食無償化の記事が大きく掲載されました。
私も昨年9月議会12月議会と2回続けて一般質問で要望しました。残念ながら答弁は、「学校給食に毎年4億円を超える支出。給食費無償化には更に3億円が必要。これまで通り学校給食法に基づいた給食費の負担をお願いしていく」と冷たいものでした。「低所得層に対しては就学援助制度で全額援助している」とも・・・。
しかし無償化の動きは全国で確実に広がっています。子育て世帯全体を支える支援を実現するのか、それとも貧困家庭だけを対象に支えれば良いのか、市の姿勢が問われています。
昨日ご紹介した『高校生ワーキングプア「見えない貧困の真実」』P172にはこんなことが書かれていました。
「子どもの貧困の最も大きな特徴のひとつは、見ようとしないと『見えない』ことだろう」。
「その子どもは、家庭という閉ざされた空間の中で人知れず追い詰められていく。たとえるなら、『川の岩陰で溺れた状態』だ」。
「本当に困った子どもは、自ら名乗り出ることはできない。自力で這い上がれないまま、岩陰で溺れているからだ。子どもに向けた相談窓口を開いて、困ったらここへ相談してくださいという取り組みを見かけるが、それでは、川の岸辺に屋台を開いて溺れている子どもに向かって困ったらここまでおいで、と言っているようなものだ」。
「また仮にそうした子どもを発見できたとしても、近所の人や学校の教員でも手を差し伸べにくいのが現実だ。経済的なことや家庭の事情は、プライバシーの面でどうしても踏み込みにくいからだ」。
だからこそ、名乗り出た貧困家庭だけでなく子育て全体を支える支援が必要なのだと思います。そして、そういう支援が全国に広がり始めているのだと思います。
お隣の三郷市でも、10月から給食費は無料になりました。素晴らしいのは市立小中学校だけでなく私立の小中学校に通うお子さんや、公立市立に関わらず保育園や幼稚園までも対象に無料化したことです。
吉川市でもこうした、子育て世帯全体を支える支援をぜひ実現させたいと思います。