小中学校等体育館に気化式冷風機設置へ
12月議会では、小中学校体育館・総合体育館・旭地区文化センター体育館・ワンダーランドに、気化式冷風機を購入・設置するとの補正予算案が提案されました。
1台あたり112,000円の冷風機で、各体育館に2台、ワンダーランドに1台で計31台を購入、3,472,000円の事業です。減災対策事業として取り組まれ、財源は新型コロナウイルス対応地方創生臨時交付金で、コロナ対策として実施されます。
が、災害時のみでなく、通常の学校活動や市民活動にも活用する予定です。
気化式冷風機とは、水が蒸発するときには熱を必要とするため空気中の温度を下げる(気化熱)という原理を利用して、涼しい風を送り出す冷風機です。
万が一の災害時には喚起促進効果が期待できますし、 夏の暑さの中で体育の授業や部活を行う児童・生徒のみなさんには、しばしの涼を与えてくれるかもしれません。そういう意味では何もないよりはあった方が良いと思われ、反対することはできません。補正予算案は全員賛成で、可決しました。
しかし、災害は夏にだけ来るわけではありません。
東日本大震災の時、私は約1か月後に石巻の避難所(体育館)に伺わせていただきました。4月でしたがとても寒く、その環境の中で高齢者の方々が避難生活を続けているということが問題になっていました。
避難所の環境は、夏の暑さにも冬の寒さにも対応できるものでなければなりません。
今、全国的流れとなっているのはエアコン設置です。
なぜ市はエアコンではなく、冷風機購入との判断をしたのでしょう。
私は本会議で質問しましたが、「エアコンに替わるものとしてではなく、避難所におけるコロナ感染拡大防止のため、喚起促進が目的」との答弁。
どの程度の効果が期待できるのかを問うと、「体育館全体を冷やすことは難しい」との答弁でした。
それなら近い将来、やはりエアコンが必要だということになるのではないでしょうか。
日本共産党吉川市議員団が今年も行った市民アンケートには、小中学校の体育館へのエアコン設置は喫緊の課題との声も多く寄せられています。エアコン設置に向けて市は動き出すべきだと思います。