市の駐輪場条例廃止へ

2023年12月12日

12月1日~始まった吉川市の定例議会。
提案された議案のひとつに「吉川市自転車駐車場条例を廃止する条例」があり、今日の本会議で可決しました。

今現在、市には自転車駐車場(駐輪場)が5カ所あります。

吉川市ホームページより拝借
吉川市ホームページより拝借
吉川市ホームページより拝借
吉川市ホームページより拝借

この5カ所の駐輪場のうち、吉川駅北第1~2・吉川駅南・吉川美南駅西口の4つの駐輪場の管理を公益財団法人自転車駐車場整備センターによる管理運営に移行し、吉川駅西駐車場は廃止するというものです。

市の駐輪場は定期利用も一時利用も大きく減っているということです。

私はこの利用者の減少はコロナの影響が大きく今若干回復傾向ではないかと思っていましたが、市の説明では駅周辺に民間事業者の駐輪場が増えた影響も大きいとのことでした。確かに回復傾向ではあるものの、コロナ禍前の状況には難しいとの説明でした。

また今回の提案はコストカットを目的としたもので、例えば昨年度の収支状況は、
シルバー人材センターへの業務委託料及び光熱水費で約46,368,000円
職員人件費4,198,000円
合計50,566,000円

使用料収入40,431,000円
年間10,135,000円が市の負担
とのことです。

移行後は年間約100万円のJRからの土地の借り上げ料と約4万円の火災保険料が市の負担となるものの、管理運営にかかる事務負担も軽減されるので、コストは大きく削減される見込みとの説明でした。

整備センターに移行した後、来年度中には段階的に電磁ロック式駐輪装置と自動精算機を導入して機械化を進めていく予定とのことです。
心配なのは設備投資にお金がかかり、駐輪料金が値上げされてしまうのではないかということです。
市の駐輪場は通勤通学の方が多く利用されているはずで、特に通勤で利用しているみなさんは市に多額の税金を納める納税者です。その方々に、この物価高騰の折りに、たとえわずかな金額であったとしても新たな負担が増えるとしたら賛成することはできません。

議案質疑で確認したところ、料金は変わらないとの答弁でした。
確かに機械化が進められれば無人化されるということだと思いますので、負担増にはならないのかもしれません。

また、現在の駐輪場はシルバー人材センターのみなさんの働く場となっています。
現在41名の方がこの仕事に従事されているそうです。
現在働いている方のうち一定の方々は来年度も継続して雇用されるものの、他のみなさんにとっては働く場が一つ亡くなるということになります。
が、これも議案質疑で確認したところ、シルバー人材センターさんとちゃんと話し合っているとのことでしたので、私たちもこの議案には賛成しました。

市の駐輪場が整備センターに移行するという議案であって、西口の駐輪場穂他はそのまま継続されるということですので、ご安心ください。