毎週金曜日の街頭演説を再開
市議会議員になってこの6年と少しの間、ずっと続けていることの一つが毎週金曜日の夕方の街頭演説です。
毎回市内4か所で、国政の話と市政の話を10分程度で演説させていただいています。
2月に母が亡くなり、3月議会も重なり、この1カ月余りずっとお休みをしてしまいましたが、昨日から再開しました。
大切な活動だと思っているので、これからもしっかりと続けていきたいと思っています。
今週お話したのはなんといってもウクライナの話です。
さくら通り・鍋小路用水沿いの歩道、沼辺公園や関公園など市内のいたるところに、今年も桜が見事に咲きました。少し散り始めてもいますが、今日のこの寒さで、今年の桜は長持ちするだろうと予想もされています。桜並木を歩くとき、新しい春の始まりにワクワクします。
そんな清々しい季節に、ウクライナではロシアによる激しい攻撃が起きています。マリウポリで亡くなった方は5,000人を超え、そのうちの約210名が子ども。軍事とは全く関係のない産婦人科病院や劇場・美術学校などの避難先も被弾し、被害が拡大しています。
テレビの画面に負傷した子どもたちの姿が映し出されるたびに、本当に胸が痛みます。
21世紀のこの社会で民間人を殺戮し、化学兵器が使用される。核兵器や更なる化学兵器・生物兵器などの大量破壊兵器の使用がほのめかされる。原子力発電所が武力で包囲される、こんな戦争が起きることを一体だれが予測していたでしょう。
第二次世界大戦の反省の上に作り上げられてきた今の国際社会の秩序が、こんなにもいとも簡単に崩されるとはだれも思っていなかったのではないでしょうか。
本当に悲しい事態です。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に、強く抗議します。
ロシアは一刻も早く、ウクライナから撤退するべきです。
そして怖いと思うのは、こうした情勢の中で日本も核兵器を共有するべきだと言い出した人々がいるという事実です。核共有論の先頭に立つのは、元内閣総理大臣の安部晋三氏です。そして元首相を取り巻く人々、日本維新の会です。
3月27日の日本維新の会の定期大会で、馬場伸幸共同代表が「ウクライナへのロシアの侵攻があって、核の共有問題、そして非核三原則、こういったことを議論すべきではないか」と発言しました。「核共有」とは米軍が所有する核兵器を日本に配備し、その維持・管理を日本が行うということのようです。
また維新の会藤田文武幹事長が3月に行った記者会見では、「非核三原則のあり方を含めて、全体的に議論したらよい」と発言し、翌日には「核共有」の議論を始めることなどを求める「緊急提言」を外務省に提出しています。
代表の松井一郎大阪市長は2016年に、「最終兵器(核兵器)が必要になってくる。政治家が本気で議論しないとだめだ」とも言っていました。
ロシアのウクライナへの軍事侵攻で明らかになったことは、戦争は絶対にダメだというあまりにも明白な事実。
それから、核兵器などの大量破壊兵器は持っているだけでダメだということではないでしょうか。
プーチンは、「持っているからこそ使う」「使おうとしている」のではないでしょうか。持っていなければ、初めから使おうという発想はありません。
核兵器も巨大な軍事費も、これまで「抑止力として必要だ」という議論の中にありました。
しかし今はっきりしていることは、軍事力はやはり軍事力であり、「抑止力ではない」ということだと思います。
ウクライナの事態に乗じて、日本も核兵器をアメリカと共有しようとか、憲法9条を変えて戦争のできる国にしようという動きはあまりにも危険な考えだと言わざるを得ません。
戦争放棄を高らかに謳う憲法9条を、今こそしっかりと堅持するときだと思います。
・・・そんな訴えをさせていただきました。