総合体育館の利用料値上げ案~全会一致で「継続審議」に

2024年12月18日

12月議会には、総合体育館と学校体育館の利用料の値上げについて議案が提出されました。

市民の要望により体育館に空調設備(エアコン)を設置し、稼働するにあたって光熱費が発生します。その光熱費の負担を受益者負担で賄うというのが、今回の議案です。
市の基本的な考え方は、

  1. 受益者である施設使用者の負担により賄う。
  2. 実際に空調設備を使用したか否かに関わらず、夏季(7~9月)は夏季使用料を設置する。
  3. 通常気の施設使用者にも一定の負担を求め、時期による使用料の乖離縮減を図る。

というものです。

総合体育館は社会教育施設であり、スポーツ推進課を健康長寿部が所管している吉川市では健康増進の大切な施設でもあります。
スポーツを通して市民が集い、スポーツを共に楽しみ、コミュニティを形成していくことはとても大切な市民活動だと思います。
そして市民の自由な活動を応援し、支えるのが市の重要な役割だと思います。そのためにも、気軽にスポーツを楽しむことができるような料金設定が求められると思います。

今回の値上げ案は現在の使用料から夏季以外で2倍、夏季には3倍からそれ以上の金額が提案されました。
例えば全面を使用する場合、現在なら2時間で一般1,200円のところを2,400円に、夏季には4,000円にという案です。児童生徒が使用する場合にも現在の600円から1,200円に、夏季には2,000円にという案です。
それでなくても物価が高騰し様々な料金が値上げしている中でのこの値上げには、正直負担感を抱きます。
特に大会などで一日全面を使用する場合にはとても負担が大きくて、おちおちと大会を楽しむこともできません。
使用するにあたって一定の料金が発生すること自体は理解しますが、「受益者負担」という言葉が社会教育施設にふさわしい言葉なのか、発想なのか疑問を抱きます。

この議案は総務健康常任委員会で審議され、降旗聡議員から「継続審議」との動議が出されました。
宮窪雅一議員と小野潔議員はこの動議に反対しましたが賛成多数で可決し、総務健康常任委員会としては「継続審議」という結論に至りました。

本会議では何故か動議に反対した二人と小野潔議員が所属する公明党のみなさんも態度を翻し、前回一致で「継続審議」という結論が出されました。
どのような考えのもと態度を翻したのかはわかりませんが、今回の提案には疑問を抱いていますので、可決してしまわなかったことにとりあえずホッとしています。