自治体要請キャラバンが今年も開催されました
1週間ほど前の話になりますが、埼玉県社会保障推進協議会が社会保障の拡充を求めて毎年県内全市町村と懇談をする「自治体要請キャラバン」が7月19日、吉川市でも開催されました。
埼玉県では1972年から92年まで、5期20年に亘って畑和元知事による革新県政が続きました。
92年に畑元知事が破れ土屋県政に変わりましたが、それまでの20年間で培われた充実した社会保障を少しでも維持していきたいとの願いを込めて、スタートしたのがこの自治体要請キャラバンだと聞いています。
毎年県内すべての自治体に事前アンケートを取り、その結果を基に社保協の担当者と市民が市の福祉部門の担当職員に現状を聞き、また要望をします。
毎年思うのですが、参加される市民のみなさんはそれぞれに熱い思いがあってユニークな発想を持って発言されていて、参加していてとても面白いです。
今回なるほどなぁと思ったのは、市民プールや市民体育館に行くバスの話でした。
市役所まではバスはたくさん走っているのですが、それより北に行くと非常に少なくなってしまいます。
市役所から歩けば20分ほどのところにある体育館とプール。
季節の良い時期なら歩けますが、今どきのような猛暑の中とか雨の日とか、それから冬の寒い時期も、歩いていくのもとても大変です。
市役所で乗り換えれば1時間に1本だけですが、バスは確かにあります。
でも上りのバスは毎時32分、下りのバスは毎時17分に最寄り駅発着です。
市民プールは10~12時、13~15時、16~18時、19~21時の総入れ替え制です。
プールの入場可能時間とバスの発着時間が全く合ってない・・・早めに行こうと思って下りのバスで17分に到着すると、そのあと40分以上、ちょっと腰かける椅子もなく、雨や日差しをよける屋根もない空間で待たなくてはいけない・・・。
そういう現状がとてもリアルに語られ、心に残りました。
確かに体育館に停車するバスは市民の体育館活動・プール活動を保障するものでなくてはならないはずで、調整が必要だなあと思います。
また、保育園の園庭についても意見が寄せられました。
以前は2歳以上の子どもを預かる保育所には、園庭の設置が義務付けられていました。
が2001年に基準が緩和され、近所に園児が利用可能な公園がある場合には園庭がなくても認められるようになりました。
市内にも園庭のない保育所があります。
すぐに外に出られて、気軽に遊べる園庭がない保育園、本当にそれで良いのかとの疑問を呈する意見でした。
確かに。