高齢難聴の補聴器購入費用助成を!
しんぶん赤旗、昨日の10面の記事です。
高齢難聴の方の補聴器購入費用の助成について、一昨年の9月議会一般質問で取り上げました。昨年からは同僚の飯島議員が取り組んでいます。
浦安市ではなんと26年も前から実施されていて、所得制限もなく、医師の証明のみで受給できるという素晴らしい内容です。
残念なことに吉川市では、私の質問に対しても飯島議員に対しても「難聴を補正することで、認知症の予防効果があるかどうか、国の研究を注視していく」という答弁でした。
しかし私は、その議論はおかしいと思っています。
今、フレイル予防がとても大切だと言われています。健康な高齢者が介護が必要な状態に変わっていく、虚弱な状態に陥っていく、それを予防しようというのがフレイル予防です。
フレイルの最初に訪れるのは、社会との繋がりの低下だと言われています。社会参加の低下が精神活動の不活発を招き、栄養の低下につながり、それが更に筋力・身体機能の低下につながっていくという考え方です。だからこそ、社会参加の維持がとても大切だと言われています。
難聴になって、他者の話が聞こえなければ、次第に会話を諦めてしまうのは普通の心情だと思います。
お金がないからと諦めて、何よりも安さを重視して補聴器を購入した結果、まったく合わない、聞こえない・・・。だから、自分には補聴器は合わないんだと思い込んでしまう・・・。そんなこともありがちなことだと思います。
高齢難聴は、フレイルにつながる重要な因子だと思います。
認知症予防ではなく、高齢者の豊かな生活のために補聴器購入費用の助成が必要だと思うのです。
自分に合った補聴器を購入し、使い、社会とのつながりを維持することができ、その方の高齢期の生活が豊かになるとしたら、そんな素晴らしいことは他にないように思います。
それこそ、本当の意味での介護予防・フレイル予防だと私は思います。
高齢難聴の補聴器費用の助成、吉川市でもぜひ実現をと思います。