高齢難聴者の補聴器購入費用助成制度の創設を

2023年07月31日

所属している新日本婦人の会の暑気払い(昼食会)に参加しました。みんなで楽しく色々なおしゃべりをしました。その中で一つ感動したのは補聴器のお話でした。

その方が最近購入された補聴器はとってもコンパクトで、外見からは補聴器をつけていることは全くわかりませんでした。
最初に買った片方だけの補聴器は22万円。でも片方にしかつけていないともう片方の側から話しかけられた時に全く聞こえないので、やはり両耳に必要だと思い直して購入したもう片方が18万円。計40万円。
購入したお店では、50音のどの音が聞き取りにくいのかなども含めて丁寧に聴力を検査し、調整してくださったとのこと。
テレビの音など聞こえにくいことがあり、もしかしたら・・・と相談に行き、補聴器屋さんに勧められて購入したとのことですが、「買って良かった」とおっしゃったときの表情がとても印象的でした。
本当に生活の質が改善されたのだと思います。

難聴は高齢と共に誰にでも訪れる可能性のあるものですが、「年だから」と諦めてしまうと生活の質の低下を招き、社会との繋がりが少なくなるリスクがあり、フレイルや認知症にも繋がり得るものだと思います。
補聴器の購入費用助成制度をつくってほしいと昨年年金者組合のみなさんが請願に取り組まれ、議会では賛成多数で採択されましたが、市は未だに動いていません。
「たとえ1万円でも補助があればアフターケアの費用に充てられるので、とても助かる」と、リアルな要望を聞かせていただきました。購入後2~3カ月ごとにお店に通い定期点検を受けるとのこと。3年間は保障があり、基本的に修理は無料。でもそれを過ぎれば修理費用もかかります。
購入した時に、「一生もちますか?」と聞いたら一生は無理と言われたそうです。

高齢者の豊かな生活の保障とフレイル予防・認知症予防のためにも、補聴器購入費用助成制度の創設を目指したいと改めて思いました。