映画『オッペンハイマー』

2024年04月10日

映画『オッペンハイマー』を観てきました。

原爆を作ること、実験を成功させることが世界の戦争をやめさせる結果となったのか?
核兵器の開発競争を煽っただけだったのではないか?
ドイツを降伏させるために大急ぎで開発された原子力爆弾。
ドイツの降伏により、標的は日本へ。
しかし衰弱し、降伏間もないことが明らかな日本に、本当に原爆を落とす必要があったのか?
初めから日本の民間人の死者は少なくとも22万人と想定されていたのに、それでも投下。
戦争を終わらせるために、やむを得ない選択だったと言えるのか?

開発した科学者は、「自分たちはただ創っただけ」「どう使うかは政府と軍が考えること」と責任回避できるのか?
物理学300年の歴史の結果が大量殺りく兵器か?
科学者の探求心が政治・戦争に利用され、当の科学者は研究に悦びと興奮と同時に深い罪悪感に苦悩し、葛藤。
政治家に「不要」と見做された科学者は嵌められ、貶められる。

180分の長編映画。
胸にモヤモヤしたものが残りつつも、深く考えさせられる映画でした。
映画館を出たらもう夜の10時半近くになっていて、人影も疎ら。
重たい気持ちが、余計とずっしりと来ました💦