3・11東日本大震災の爪痕
最近、パートナー君がちょくちょく国内のプチ旅行を企画してくれます。
パートナー君は結婚した瞬間からとても忙しい人でした。
私が結婚したころは「24時間働きますか?」などというコマーシャルがしゃあしゃあと流れていて、子育てワンオペは当たり前のような時代でした。ママ友はみんな、パートナーがその日のうちに帰宅することはほとんどないと言っていたし、それが当たり前のような時代だったと思います。
うちのパートナーも同様にその日のうちに帰宅することはほとんどなかったし、毎週月曜日は当直をしていたし、土日も月に一度は必ず当直をしていたし・・・。
私は長男が2歳くらいになるまで、埼玉にも東京にも関東近辺にもほとんど友だちもいなかったので、私はとっても孤独でした。
当直のない土曜日が来るととっても嬉しくて、いつ帰るかもわからないのに私へ長男を負んぶしていそいそと駅までパートナー君を迎えに行き、ただただただただパートナー君の帰りを待ち続けた・・・なんてこともありました💦
以前住んでいたマンション群の真ん中にはスーパーがあって、土日の夕方になると夫婦や家族でそのスーパーに向かって歩く人がたくさんいる中で、私はいつも一人で歩いていて、いつもいつも「淋しいなぁ」と思っていたことは今でも忘れることのできません。
そんな、仕事ばかりしていたようなパートナー君からのプチ旅行のお誘い💕
嬉しくないはずがありません。
そんなわけで、1泊2日のごくごく近場のプチ旅行をパートナー君と二人で重ねるこの頃。
今回二人で行ったのは大洗です。
二人で出かけると必ず雨が降ります。
今回もあいにくの天気で、海は大荒れでした。
お昼ごはんを食べたのは、大きなショッピングモールの一角でした。
サラダ仕立てのカツオのたたきがとっても美味しく、幸せなひと時を過ごしました。
ただ、ショッピングモールは不思議なことに空き店舗が多く、淋しい感じがしました。
まだ全然新しい感じの建物で、何故こんなに・・・???
コロナでみんな撤退してしまったのかなぁ???
・・・と思っていたら、ごはんを食べたどんぶり屋さんの店員さんが教えてくれました。
東日本大震災の時に津波が来た。
地震の後で海水がぐーーーんと引いて行ったので、これは大変だ!大きな津波が来るぞ!と。
そのときお店は満員で、大慌てで必死でお客さんを苦し、それからお店の人もみんな慌てて逃げたとのこと。
幸いに亡くなった人はひとりもいなかったとも。
でもモールの近くには保育園もあり、本当にたいへんだったとのこと。
以来モール内のお店は撤退が続き、新たな店舗の進出もなく、今のような淋しいモールになってしまったと。
「怖いから、誰も来ない」と。
そうだったんだ!
お店の方の津波の時の話はとてもリアルで、その時の不安や切羽詰まった思いがヒシヒシと伝わってくるものでした。
唐突にその爪痕を見せつけられたような気がして、胸が苦しくなりました。