2021教育・不登校フォーラム
NPO法人フォーユー研究会が今年も開催した『教育・不登校フォーラム』に参加しました。
吉川市きよみ野にあるつばさ高等学院、8年前につくられたフリースクールとのことです。
スクールを作った時、学校とフリースクールと地域がバラバラだと気づき、地域や学校に働きかけていきたいと考え、NPO法人フォーユー研究会を立ち上げたそうです。
不登校はその子自身や家庭だけの問題ではない、社会全体で解決していくべき課題との代表:仲野十和田さんの思いがそこにあります。
同NPOは学期ごとの「学びの会」と、年に一度の『教育・不登校フォーラム』を毎年開催しています。
私も「学びの会」も『教育・不登校フォーラム』もほぼ毎回参加させていただいています。
今回のフォーラムは例年以上に厚く、登壇者さんのお話が胸に迫るものでした。
特に凄かったのは、町田美羽さんのお話でした。
町田さんは立川市で、詳細はよくわかりませんが発達に課題があるお子さんやその親御さんを支援する活動をされている方のようです。ヨガやアロマを通した支援もされているようで、Instagramを検索すると「ヨガスクール/KIDSDANCE教室GLOW代表」と書かれています。
参加していたほとんどの方が、町田さんのお話に心を鷲掴みにされたような感覚を抱いたのではないかと思います。
シングルマザーの家庭に生まれ、父親のことはほとんど知らない。
酒とギャンブルと男に溺れる母親。
母が自殺未遂して、父親の違う12歳年上の姉に引き取られ育てられる。
荒れた生活。
中学生の時に付き合った男性はひどいDV男。
16歳で長男を出産。その長男はひどく育てにくい子で、何かと暴れて暴力をふるい、とても大変だった。
小学校入学後、軽度の知的障害とADHDと診断。
でも、普通の子どもだと思いたかった・・・。
そう思えば思うほど長男は育てにくくなっていき、暴れて、その被害にあっていた次男はある日登校すると児童相談所に保護された・・・。
長男もあまりにもひどい暴れ方に通報され、警察が介入してようやく療養施設に保護された。
そんな体験を経ながら、今は長男も次男も落ち着き、長男が暴れていた当時のことが家族の中で笑って話せるようにもなり・・・。
文字にしてしまうとそんな単純な話になってしまいますが、その行間にある町田さんの生活は凄まじく、一体どうやって家族の安寧を取り戻したのか、どうやって町田さんはこんな辛い日々をこんな風に語れるようになっていったのか、町田さん自身も荒れた生活を送っていたはずなのに、今の美しさ柔らかさはどこから来ているのか・・・。
町田さんの人生をもっと知りたい、そしてそこから何かを学びたい。
そんな風に感じさせる、とにかく凄いお話でした。
町田さんが話している間ずっと、スクリーンには「諦めないで」と書かれていました。
でも諦めなければ、こういう安らぎが得られるのかどうか・・・。
色んな事を考えさせられる教育・不登校フォーラムに参加できたことを嬉しく思います。