映画『夢見る校長先生』

2025年08月03日

本日、子どもの居場所をつくる会SKYせる主催の『夢見る校長先生』上映会には68名もの方が参加してくださいました。

以前ご紹介したことがありますが、通知表をなくしたり、校則をなくしたり、校長室をなくしたり、中間期末テストをなくしたり、コロナ禍の中子どもたちにマスク着用を強要せずに学校行事も修学旅行も予定通りに開催したり。そういうものをなくすことによって、活き活きとした学校づくりを展開している校長先生たちを集めたドキュメンタリー映画が『夢見る校長先生』です。
校長先生たちは熟慮に熟慮を重ねた上で、校長先生の学校を運営する権利を最大限に生かして、他の先生方や保護者のみなさんの理解も得ながら自由な学校の運営を目指す姿はとても素敵です。
そしてみんなが、ナレーションを務めるキョンキョンの大ファンなところがとっても笑えます。

上映会の後の交流会では、たくさんの発言がありました。
柏市からわざわざ観に来てくださった小学校の教頭先生は、柏市の校長会でこの映画の上映を企画しているとのことでした。残念ながら教頭先生は観れなくて、校長先生からぜひ観てみるようにと勧められ、今回見に来てくれたとの発言でした。
その小学校でもこういうことを進めようとしているとのことで、映画の中だけでなく、こういう学校づくりを進めたいと思っている先生が他にもいらっしゃることが分かったことがとても嬉しいことでした。
また一方で、今回のこの企画は吉川市教育委員会が後援しているけれど、教育委員会はこの映画がどういう映画なのかを理解した上で後援したのか。校長先生たちがこうした様々な努力をしても、次に校長が変わると元に戻されてしまう。
教育委員会や文科省はある程度までは自由な学校運営を許しても、何か琴線に触れるようなことがあればすぐに潰しにかかる。
そもそも通知表をなくすとかテストをなくすというのはとても難しいことで、本気でそれをするのなら北欧のような少人数学級を同時に進めなければできるはずのないことだというような発言もありました。

確かに理想を追求するのは素晴らしいことだけど、それを定着させるためには一人の校長先生の努力任せにするのではなく、教育全体のあり方を考え直さないといけないのだとも改めて思いました。
様々な意見で大いに盛り上がった交流会だったと思います。