「災害時、女性の身体の健康をまもるために」
吉川駅美南駅西口公園で開催された、「防災まつり2025」にお邪魔させていただきました。主催は中曽根小学校区まちづくり協議会の皆さんです。
私が参加した一番の目的は、元宮城学院女子大学家族社会学教授で吉川市きよみ野在住の浅野富美枝先生のお話し、「災害時、女性の身体の健康をまもるために」を聴くためでした。
災害時に避難所等での災害関連死を防ぐためには、TKB48が非常に重要と言われています。
T=トイレ、K=キッチン、B=ベッドです。これを発災から48時間以内に整備しようというのがTKB48 という考え方です。
今日の浅野先生のお話しはTKBの大切さと同時に、女性固有のからだの健康を守るためには身体の清潔維持が非常に重要だというお話しでした。
これまでの災害時にはトイレは少し離れた、少し暗かったり人目が届きにくい場所に設置されてきました。不潔で治安の悪いトイレの使用を控えるため、排尿を我慢したり、水分摂取を控えたりして健康を害す女性がいました。下着の替えが無かったり、洗濯ができなかったり、下着を干す場所が無かったり、入浴ができないなどの状況の中で、膀胱炎・膣炎・外陰炎などに悩まされる女性たちもいました。
女性の身体的構造から、どうしてもこうした事態に陥るリスクは免れません。
そこで、下着の汚れを軽減する「おりものシート」が災害医の女性の健康を守るためにとても大切だというのが浅野先生のお話でした。
「おりものシート」を生理用ナプキンの簡易版とか薄型版のように思っている人も多いかもしれません。
と言うか、私も今日の今日までそんな風に思っていました。
でも、全然違うものなのだそうです(@ ̄□ ̄@;)!!
生理用ナプキンは経血を吸収するためのものなので、吸収性と防水性に優れている一方で通気性は重視されていない構造になっています。「おりものシート」は日常的な分泌物をキャッチするためのものなので、通気性が重視された構造になっています。
避難所の困難な状況の中でも「おりものシート」を使ってそれを交換するだけで、それなりの清潔保持が可能です。
生理用ナプキンは1961年に発売され、既に60年以上が経過して、女性なら誰でもが知る製品となっています。
一方で「おりものシート」は発売されて40年。まだまだ認知度は高くはありません。
非常用の持ち出し袋には、生理用品と一緒に「おりものシート」を入れておきましょう。
非常時のニーズは子どもと大人・高齢者・男性か女性かなどに依ってもそれぞれ全く違うので、家族でも一人ひとり個別の非常用袋を用意した方が良いとのこと。
デリケートゾーンの問題は、誰もが抱える問題です。
恥ずかしがることはありません。
・・・というお話しでした。
因みに、生理用ナプキンは全国88.9%の市町村で災害備品として常備されていいるそうですが、「おりものシート」については備蓄している市町村はわずか9.5%とのことです。浅野先生がいらっしゃるのだから、吉川市は当然備蓄しているだろうと思って市の職員の方にお聞きしたら、何と備蓄していないそうです(@ ̄□ ̄@;)!!備蓄を求めていかなくてはと思いました。
