埼玉県立高校の男女別学の問題

2026年03月22日
息子は県内の某男子高を卒業しました。
入学式の翌日帰宅した息子は、「お母さん!ボク、高校選びに成功した」と息を弾ませ、嬉しそうに話してくれました。以後、3年間彼はとても楽しい日々を過ごしました。「学校に来ないで」と言われたので、残念なことに文化祭も体育祭も一度も見に行っていないのですが、とにかく楽しいことだけは伝わってきました。
男子校らしい弾けるような卒業式は、とても深く印象に残りました。なので、私もその学校が大好きです。


吉川市の3月議会にはSELECT吉川の稲葉議員から、「男女別額の埼玉県立高等学校において生徒の意見を尊重した方針決定を求める意見書」が提出されました。
その趣旨は 

  • 埼玉県内には12の男女別学の県立高校がある。
  • 2023年、埼玉県男女共同参画苦情処理委員は埼玉県教育委員会に対し、「共学化の早期実現を」と勧告。24年8月31日までに「是正その他の措置」について報告を求めた。
  • 埼玉県教育委員会は中学生・高校生・保護者にアンケート調査を行い、「共学化した方が良い」と答えたのは中学生で18.7%、高校生で7.8%。「しない方が良い」と答えたのは中学生で19.2%、高校生で57.2%。どちらでも良いと答えたのは中学生で56.2%、高校生で33.2%。
  • アンケート調査の結果から、今後更に慎重な論議が求められることは明らか。
  • 在校生・進学を目指す生徒の気持ちを尊重し、当事者の意見に十分配慮した方針決定を求める。

というものです。

最初に書いた通り私は息子が卒業した高校も、息子が過ごした3年間の高校生活も大好きで、とても愛おしく思います。でも、この意見書には反対討論をしました。
一番の理由は、主張が曖昧で何を求めているのかわからないからです。
男女別学は、少なくとも20年以上前から問題視されていたかと思います(もっと前からだったかもしれませんが)。
慎重に検討してきたから共学化が進まず、男女別学の公立高校は全国で36校、そのうち12校が埼玉県に残されている状況だと思います。
明治時代(12年)に中等教育以上は男女別学と定められました。
昔ながらの「男らしさ」と「女らしさ」が求められ、男性社会を後方で支える良妻賢母を育てようとする施策の名残が、今の男子高・女子高だと思います。
ジェンダー平等に向かう社会の中で、時代に応じた学校の在り方が当然求められるのではないかと思います。
また教育の専門家の方からは、教育の機会均等という憲法の原則に違反していると教えていただきました。
慎重な論議はもちろん大切だと思いますが、こうした趣旨で反対討論をしました。

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