国会前で愛と平和を歌う、マアルハートバンドさん

2025年08月21日

8月17日に開催された「平和のための吉川・戦争展」、午後の部はマアルハートバンドさんのコンサートでした。田村雄一さんと武幸二郎さん、お二人のユニットバンドさんです。
昨年9月に川口9条の会の学習会に参加した時にこのバンドの存在を知り、とてもユニークなバンドさんだと思ったので吉川戦争展実行委員会に提案し、今回のコンサートが実現しました。

リーダーの田村雄一さんは、なんと吉川市とは江戸川を挟んですぐお隣の千葉県野田市で農業を営んでいたという方です。
そしてベースの武幸二郎さんは以前このブログに書いたことがありますが、お祖父さんが強制連行で朝鮮半島から連れてこられた朝鮮人、お祖母さんはアイヌという異色のルーツを持つ方です。

夕張炭鉱での労働は非常に厳しいもので、逃げた朝鮮人の方は決してお祖父さんだけではありませんでした。
お祖父さんは炭坑から逃げ出して、いくつもの山を越え、そして川を越えて48キロもの道をひたすら逃げました。捕まって、その川の橋で殺された朝鮮人も決して少なくはありませんでした。
お祖父さんは逃げおおすことができ、アイヌばかりが住む町で援けられ、人生を全うすることができました。
しかし武さんはお祖父さんが亡くなるまで、お祖父さんが朝鮮人だったとは知らなかったそうです。
きっとその事実を口にすることができなかったのでしょう。
また、お祖父さんは自ら望んでお祖母さんの一族のお墓には入らず、朝鮮人の方々が眠る「無縁故者之墓」に眠っているそうです。
お祖父さんがどんな人生を歩まれたのか、胸に迫るものがあります。

そんな二人が辺野古でも、今軍事基地化が進んでいる石垣島でも、そして国会前でも、愛と平和を歌っているとのこと。
お二人のトークもオリジナルの歌も、またみんなで歌った「さとうきび畑」も、とっても素晴らしかったです(⋈◍>◡<◍)。✧♡
ステキな戦争展になりました。
マアルハートバンドのみなさん、ありがとうございました