PCR検査体制の充実・強化が求められているのでは?

2020年12月27日

コロナの感染が広がり、今日感染確認された人は東京都で708人、埼玉県で211人、全国では2941人で、亡くなった方は40人。そしてコロナで死亡した方はトータル3062人となりました。
コロナ感染の不安の中で、今年一年が終わっていく、そんな印象です。

今年、数人の友人が大病を患い、入院しました。
友人たちのパートナーは、口をそろえて言いました。
コロナで面会ができない、本人の病状が悪いので連絡を取り合うこともできない、病状がわからないことが不安と・・・。
それから、ある友人はご家族が重篤な状態で、面会のためにはPCR検査で陰性であることを証明することが求められたそうです。しかし県のホームページを見ても、市のホームページを見ても、濃厚接触者以外のPCR検査についての言及はありません。

今、自費のPCR検査も確かに始まってきています。
テレビのコマーシャルでも、メールで申し込んで、検査キットが送られてきたらそこに唾液を入れて送り返せば、オンラインで結果を見ることができるとか、東京駅で1980円で検査が受けられる施設がオープンしたとか、そんなことも報道されています。
こうした、民間のPCR検査も確かに重要だと思います。
でも私は埼玉県の吉川市に住んでいて、東京駅に行くためには電車で約1時間乗っていかなくてはなりません。
1980円で検査が受けられると言っても、わざわざ東京駅に行こうとは思いません。
メールで検査の申し込みができる人も、全員ではありません。
もっと身近に、手軽にPCR検査が受けられる仕組みが必要だと思います。

ある友人は年末に地方の実家に帰るのに、半分「罪悪感」のようなものを感じているようでした。
地方に住む、めったに会えない親に子供の成長した姿を見せてあげたいと思う気持ちに、なぜ「罪悪感」を感じなくてはいけないのでしょうか。
外出するかしないかの判断に、国民一人一人に「自己責任」が求められてしまっているからではないでしょうか。
国は経済を回すことを重視しながら、その保証であるPCR検査体制を充実させることになぜ尽力しないのでしょうか。
いつでも誰でも気軽に、無料でPCR検査を受けることができれば、陰性と判定された人は安心して、罪悪感など感じることなく外出することができ、経済を回すことにも貢献できると思います。
陽性と判定された人は辛いけどしばらく自粛すれば、感染を広げることなく、少ししたらまた普通の暮らしに戻ることができます。
感染していたなら、できるだけ早く対処された方が、重症化リスクだって減らせるのではないでしょうか。
こうした、命を大切にする検査体制の強化が図られないことが不思議でなりません。

日本共産党吉川市議員団は、年明けにコロナ対策第5次要望書を提出しようと考えています。
PCR検査センターは今、一日10件までとされています。
でも各医療機関でもPCR検査がスタートして、センターには若干のゆとりがあるように感じます。
そのゆとり部分を利用して、どうしても検査を受けることが必要な方々への検査を提供すると良いと思うのです。
そして、どうしても検査を受けなければならない人が検査を受けることができ、重篤な状態のご家族に面会に行くことができる、大切な人との人間関係が分断されず、大切に維持される・・・。
コロナの問題は、まだしばらく続くように思います。
そんな中でも、大切な人間関係がコロナで阻害されずに維持される、そんな状況を目指していきたいと思っています。