アンパンマン

2025年06月23日

気仙沼からの帰り道、仙台に立ち寄ってきました。

もうずいぶん前の話になってしまいましたが、長男が学生時代の6年間を過ごしたのが仙台でした。
二人でアパート探しに行ったこと、引っ越しの荷物を我が家の乗用車一台で運んだこと、大学生活で必要なものは全て大学生協と100均で買い揃え、シャンプーやコンディショナーまで旦那くんが100均で十分だと言って買ってしまって、年頃の長男がとっても不満そうな顔をしていたこと等色々と懐かしく思い出しました。
仙台の何よりの記憶は、なんといっても東日本大震災でした。
地震の後、津波の模様をテレビで観ながら、長男と連絡がつかないので不安で不安でたまらなかったこと。
「生きている」という連絡を受けたときの安堵感。市場が再開した時にナスとじゃがいもとリンゴを買って、当時飼っていたウサギと二人で分け合って食べていたこと。
雪の夜に電気もガスも水もまだ止まったままだったのに、一体どうしているのだろうと電話をしたら、こんな夜なら誰も汲みに来ないと思って、トイレ用の水を公園に汲みに来たと聞いて何とも言えない気持ちだったこと。
初めて会ったご近所の男性が、「大学生か?飲み水に困っているんじゃないか?」と言って、全然知らない人なのにペットボトル1本をいただいたこと。
私はそこにはいなかったのに、あの時の思いでは尽きません。
人のやさしさに、ひたすら感謝ばかりの日々でした。
最後に行ったのは卒業した時だったから、10数年ぶりの仙台でした。駅前が以前よりもずっと賑やかに、お洒落になった気がしました。

駅から歩いて数分のアンパンマンミュージアムに行ってきました。今NHKの朝ドラ「あんぱん」にハマりまくっている私ですが、アンパンマンは勧善懲悪の物語でもなく、バイキンマンもドキンちゃんもとっても可愛いし、アンパンマンも弱い所もたくさんあって邪気のない、とっても平和な物語だと改めて思いました。